2020年作品、ケヴィン・マクマナス マシュー・マクマナス監督、クリス・シェフィールド ミカエラ・マクマナス ネヴィル・アルシャンボール ライアン・オフラナガン出演。
静かな海にポツンと浮かぶ一隻の漁船。 その船に髭面の高齢男が倒れていた。 気が付いて起き上がるが、状況が掴めていない感じだった。 周りにはモノが散乱しており、海に垂れた紐をひくと、それは犬の首輪が。
ここはブロック島。 漁業が生業の小さな田舎、ここで高齢の漁師である父・トム(ネヴィル・アルシャンボール)と暮らすハリー(クリス・シェフィールド)は友人たちとダイニングにいた。
友人で陰謀論に憑りつかれているデール(ジム・カミングス)は、寄生虫が動物を操るという話を熱弁する。 「トキソプラズマとか言って、人にだって移るんだ」「政府は寄生虫を使用してワクチンに混入させているんだ」と滅茶苦茶な説をまくしたてる 。隣のジェリー(PJ McCabe)は半信半疑で聞いていたが、ハリーは全く相手にしていない。
その後、ハリーはデールを乗せて車で帰る。 夜道。 またもデールの陰謀論トークが熱を帯びてきたそのとき。ドンと何かが車にぶつかる。見るとそれは1羽の鳥だった。なんでいきなり…。
家に帰るハリー。 すると父親のトムがなぜか外で突っ立っている。 隣の犬が吠えていますが、無反応。「父さん? そこで何をしているの」と呼びかけるとやっと気づいたようだった。「寝ながら歩き回るのはやめてくれ」と頼むハリー。 最近の父はどうも行動がおかしいことがたびたびあるのだった。 その翌朝も父は勝手に家を出て船を出したりしており、そのたび無線で呼びかけるのが常態化していた。
オードリー(ミカエラ・マクマナス)は 幼い娘のエミリー(マチルダ・ローラー)の面倒も見ないといけないのに、急な仕事が入った。フェリーは7時半とだけ言われ、向かわないといけないのは避けられない。
しかたなく娘を連れて船へ、そこで同僚のポールに会う。 話は弟のハリー(ライアン・オフラナガン)のことに、エミリーは「クソ野郎」とよく意味を理解もせずに聞いたことを呟く。「そんなこと目の前では言わないでよ」とオードリー。 今、向かっているのは故郷のブロック島。 母の死後にいろいろあり、オードリーとハリーは疎遠になっていた・・・
これも不気味な展開のお話です。
監督はマクナマス兄弟、初監督作品のようですね。
主演はハリー役のクリス・シェフィールド、「メイズ・ランナー」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/13086839 に出演していました。
オードリー役はミカエラ・マクナマス、初めて見る女優さんでしたね。
物語はブロック等で起きる不思議な現象のお話です。 ここで暮らす、トムと息子のハリー。 しかし父のトムの様子が最近おかしいことが気になっているハリーでした。 意識がなく呆然としている時が増え、とうとう夜中に一人で船を出し海に行っているようでした。 記憶がない感じでしたが、そんな時二人の姉の一人・オードリーが仕事でブロック島に帰ってきます。
娘を連れて、彼女はシングルマザーでした。 しかし父と折り合いが悪い彼女は仕事を早々に済まし帰る予定でした。 しかし、その日の朝、父が行方不明になってしまいます。 また船で海に繰り出した形跡はありましたが、その船は無人で、散らかっていました。一体何があったのか?
今作は、サスペンスのような前半と、後半は一気にSFになっていきますね。 トム役のべヴィル・アルシャンポールが不気味な役が似合うんですよね。
最後はとんでもない結末になっていくのが、私には合っていました。