近い未来。 人類は地球と月と火星を行き来し、さらなる宇宙の開拓を進めていた。 宇宙飛行士のロイ・マクブライド(ブラッド・ピット)は、地球外生命体の探究に人生を捧げた宇宙科学者の父クリフォード(トミー・リー・ジョーンズ)の後を追うように自らも宇宙飛行士の道を選ぶ。
宇宙飛行士たるもの何事にも動じないメンタルの強さが求められ、彼は常に行う心理検査では一度も心拍数が乱れたことはないのだった。 それは、仕事の事故でかなりの高度から投げ飛ばされた時も、妻が出て行った時も、ロイの心は乱れることはなかった。しかしロイの本当の心はいつも悲しみに泣いているようなのだが。
ある日、ロイは宇宙軍の上司に呼び出され、最高機密を命じられる。 その任務とは、生前父親が取り組んでいた「リマ計画」に関わるものだった。 地球外生命体の探索に火星から海王星を目指した父クリフォード。 その途中で消息を絶っていた父が生きているというのだ。
しかも、父が乗っていた宇宙船が原因で人類を滅ぼすほどの大規模なサージが起こっているとのこと。 宇宙軍は、ロイに火星のハブから父親へのコンタクトを試みることを命じる。
ロイの監視役として付き添うのは、父クリフォードと親交があったトム・プルーイット大佐（ドナルド・サザーランド）で、大佐はマクブライド親子を心配していた。 火星までの道のりは、地球から月を経由して向かう。 月への飛行は、簡単なものだが、月のステーションには多くの観光客が訪れにぎわっている。 月から火星へのロケット打上台までは、外の治安が乱れているため軍の援軍が付く。 月の表面を車で走る一行。真っ黒な空に、青い地球が浮かんでいる。
突然、謎の車が数台、姿を現し追いかけてくる。 略奪目的の盗賊なのだが、銃で撃たれ命からがら逃げ切るも、トム大佐の不整脈が止まらなくなってしまう。
ここからは進めないと判断したトムは、ロイに父の生存の証拠を渡し「宇宙軍はお前を良く思っていない」と忠告をする。
月を経ち、火星に向かう途中。 クルーの皆は任務を知らずお気楽な様子なのだが、そこに他の船からの救難信号が届く。 ロイの静止を押し切り、船長は船の救出に向かう。 船内に侵入するロイと船長。 生物医学の研究で動物実験をしていたであろう船内は、何者かに切り裂かれたような跡が残っていたのだが・・・
宇宙空間でのSFホラーということですが。
監督はジェームズ・グレイ、渋い作品を撮る監督というイメージですね。「裏切り者」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13929658.html を記事にしています。
主演はブラッド・ピット、公開中の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/09/12/060000 に出演しています。
そしてトミー・リー・ジョーンズ、「記者たち 衝撃と畏怖の真実」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15924464.html が近作出演ですね。
物語は父を通ぐような感じで、宇宙飛行士になった男が、その父を探しに宇宙にいくことになります。 憧れの宇宙飛行士で、誰もが知っているクリフォード、しかし彼は知的生命体探査のミッションに向かい、行方不明となってしまいました。 誰もがもう亡くなっていると思っていましたし、ロイも父は死んだものと思っています。
しかし地球では大規模の電波障害の “サージ” が頻繁に起こり始めていました。 このままでは人類の未来も脅かされる、さらには宇宙の聞きも囁かれています。 それはクリフォードの乗った宇宙船には、反物質を積んでいるんですね。
宇宙軍はそのサージの原因は、クリフォードが引き起こしていて、生存していると推測しています。そしてまずは、父に対して呼びかけるためにロイを呼ぶことになるんですが。
今作は、宇宙空間が主な作品ですが、派手さがなく暗い展開です。 クリフォードの最後の通信の動画も、なにか妖気漂う姿で映っています。 無重力映像と、火星のちょっとしたバトルなど、見所は多々ありますが、ロイのキャラも笑顔のない何かを背負って生きている、重さを感じるお話ですね。
まあ物語自体、そんな雰囲気なんですが、後半にどんでん返しがある展開を期待しましたが、予想通りに進んで行くのはちょっと残念な展開でした。
トム大佐は父の同僚だった
まず月に向かう
しかし月移動中に襲われる
そして火星で父への通信をするが
彼の選択は・・・
