anttiorbの映画、映像の世界

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ザ・サークル


メイ(エマ・ワトソン)は故郷の町で、満足できない仕事につき、満たされない毎日を送っていた。 父親のベニー(ビル・パクストン)は多発性硬化症:MSという難病に侵されており、母親のボニー(グレン・ヘドリー)の助けを借りないと生活がでないのだ。
幼馴染のマーサー(エラー・コルトレーン)はメイに好意を持っており、両親も彼を気に入っていたが、メイにはその気がなく、二人の関係に進展はなかった。
彼女はそんな生活の憂さを晴らしに、カヤックで一人海に行くのが週末の過ごし方だった。
そんなとき、親友のアニー(カレン・ギラン)から電話を受け、大IT企業のサークルの面接試験を受けられる様取り計らってくれたことを知る。
彼女は、見事に採用試験に合格し、カスタマー・エクスペリエンス部門で採用された。 社員全員が一同に集う社内ミーティングでCEOのイーモン(トム・ハンクス)は超小型カメラ 「シーチェンジ」 を発表する。 高性能のカメラは世界どこにでも設置が可能で、サテライトを使って映像情報を受け取ることができるのだった。
その夜、社内パーティーに参加したメイとアニーは、アニーの地位を利用して、イーモンとスタントン(パットン・オズワルト)のオフィスに忍び込む。
この会社に入っても、あまり人とは交流しない彼女に、同僚が声を掛けてくれ、なぜかメイのことをよく知っている。 それ以上にもっと知りたいといって趣味や、週末の過ごし方を言うと、そこから社内交流のサークル、団体、そして父の病状に対するケアの方法までを教えてくれる。
MSの父が彼女の大きな悩みだったが、会社のバックアップで、父にも少しずつ改善の傾向が見られるようになり、メイは会社を信頼するようになっていく。
あるパーティーのとき、メイは他の社員と交流せず、スマフォをいじっている黒人男性(ジョン・ボイエガ)に興味を惹かれ、声をかけてみた。
彼はメイが新入社員かを聞き、持ち込んだワインのボトルを出して秘密だと言って飲み、別れ際にメイにワインを譲って立ち去るのだった。
後日、メイはまたその男性に会い、彼の名前はタイ・ラフィータで、彼はメイを建物の地下に誘う。 彼こそ、この会社の元となる今一番人気のある技術、トゥルーユーを開発したのだ。
そして、そこには世界中から集められたデータが蓄積されていると言うのだった・・・

監督はジェームズ・ポンソルト、日本公開は始めての監督ですね。
そしてトム・ハンクス、近作は 「王様のためのホログラム」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14738742.html ですね。
物語は、SNSの発展どころではなく、もっと進んだITの世界、クラウドの発達、利用の局地を描いたお話ですね。 父の病気、そして現状の仕事へのやるせなさを感じ、ただ一人休日はカヤックに乗るメイは、暗い生活をしていました。 そこに親友から紹介された最先端企業が “サークル” でした。
遊び心で、役員の部屋に忍び込んだ彼女は、イーモンとスタントンに目をつけられ、この後、どうやら意図的に会社のシンボルとして、担ぎ上げられていくんですね。 しかし彼女の才能も確かに感じられ、そんな彼女に大きな役目が与えられます。
それは一切の自分の生活をさらけ出し、会員に実生活をすべて見せることでした。もちろん彼女に関わることも、あからさまにされていきます。 すべての秘密をなくし、正しい世界を作ることが究極の幸せ。 秘密というのは嘘と一緒、そんな考えにどんどん進んでいく彼女、でもそんな期待を受けているという感情のほうが強いメイなんですね。
しかしそこで出会った謎の黒人男性、彼こそがこの会社の基礎システムを作った偉大な開発者なんです。 しかし彼は誰とも絡まず、正体も不明、なぜかフリーに会社を漂っているんですね。 そんな彼から警笛が鳴らされます。
これは怖いような、ちょっとふわっとしたお話です。 どっちに転ぶかで、ホラーにもなり、ハッピーエンドにもなる、そんな印象でしたが。

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アニーがサークルを紹介してくれ

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入社できたメイだった

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そしてメイに注目してきたイーモン

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社内で注目を浴び一切の生活を公開するメイ

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しかしマーサーは彼女を否定する

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そして謎の若者と社内で出会う

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