2021年作品、岨手由貴子監督、門脇麦 水原希子 高良健吾 山下リオ 石橋静河出演。
都会に生まれ、箱入り娘として何不自由なく育った華子(門脇麦)は、結婚こそが幸せと信じて疑わなかったが、結婚を考えていた恋人に振られてしまい初めて人生の岐路に立つ。 気付けば20代後半になっており、同じ名門女子校に通った同級生たちの結婚や出産をした話を聞くたびに焦りを募らせていた。 そして華子は様々な手立てを使ってお相手探しをするうちに、良家の生まれでハンサムな弁護士・青木幸一郎(高良健吾)と出会い結婚が決まるが……。
一方、富山で生まれた美紀(水原希子)は猛勉強の末に慶應大学に入学し上京。 学費のために夜の世界も経験したものの、中退した。 恋人はなく、仕事にやりがいを感じておらず、都会にしがみつく意味を見いだせずにいた。 都会に生まれた箱入り娘の華子と、地方から上京し自力で都会を生き抜く美紀。
同じ都会で暮らしながらも出会うはずもなかった2人の人生が交差し、2人は自分の居場所を見つめ、恋愛や結婚だけではない自分の人生を切り開こうとする。
これは面白かった人間ドラマでしたね。
監督は岨手由貴子、「アンダーウェア・アフェア」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/13324152 を記事にしています。 短編ですが、なかなか心に留まる作品でした。
主演は二人、門脇麦は、「さよならくちびる」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15969246 を記事にしています。
そして水原希子、「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15153008 では彼女らしい?役所だと思いましたが。
物語はまずは華子パート。 渋田の松濤で育った華子は、家族での食事会に婚約者と一緒に行くはずでしたが、直前に婚約解消されて一人で遅刻していきます。 家族はいろいろ小言を行ったりしますが、だったら紹介したい人がいると、見合いをすることに。でもその男はどうしようもない男であっさり終わります。 しかしめげずに見合いをすると、弁護士で育ちのいい、そして性格も優しい男・青木幸一郎と出逢います。
一方、富山から東京の大学に入学した美紀は、この大学では外部生と言われ、幼稚舎から上がってきた人間とは世界が違うことを思い知らされます。 父親が仕事を辞めなかなか再就職が叶わないことから、彼女は夜のバイトを始めますが、やはり両立はできず、中退をして、そのお客の紹介で東京で仕事を始めます。
今作は境遇の違う二人が、ある男を通じて知り合っていきます。 しかしこの二人の間にそれぞれ友人がいて、華子側には石橋静河演じる逸子、美紀側に山下リオ演じる里英がいるんですね。 この二人がしっかりウトそれぞれを支えていくていく、ここが清々しく何かスカってするんですよね。
男ってしがらみと惰性で生きているんだなあ、そんな気持ちを感じました。
華子は結婚を焦っていた
自分の思うとおりに生きている逸子
そして幸一郎からプロポーズされる
美紀は苦労して東京の大学に
しかし学費を稼ごうとして夜のバイトに
そして大学を辞め彼と出会う