2009年作品、岨手由貴子監督、東加奈子主演。
寂れた田舎に暮らす主婦・朝子(東加奈子)は、夫とは別居中で、5歳の息子と二人で生活している。 今日は、夫が息子に会う日、ワカサギ釣りに連れて行くと言うことで、朝慌ただしく準備をしていたが、なかなか手のかかる年の息子の洋平にちょっと苛立っていた。
田舎に引っ込んだ朝子は、畑を手伝っている若者・馬場(綾野剛)達に畑を任せているが、彼らもだんだん慣れてきた。
一方、少女時代の朝子(小野ゆり子)は、母と妹と都会の狭く汚い団地で暮らしていた。 母と妹との時間が長い。 しかも妹は何にも家のことをしないし、結局朝子がすべてやっていた。 母はマイペースの性格で、彼女は鑑賞されるのがいや、一人になる時間が欲しくて仕方がなかった。
ふたつの時代、それぞれの思いがけない一日が交差する…
別居していますが、夫の事がちょっと気になっている、そんな女・朝子なんですが、やっぱり息子がいないと寂しいんですね。 そんな時、その農家を手伝っている馬場が声をかけてくるんですね。
珈琲を入れるんで一緒に飲みませんか? 女心に、ちょっと火がつき、若いころの自分に思いをはせるというつくりなのか?
ちょっとリンクしたシーンもあるんですね。
逆に若いころの朝子は、窮屈な生活に飽き飽きしているんですが、しっかり者の長女のイメージを壊せず、自由奔放な妹にちょっと憧れてもいます。
でも基本優しく、裁縫なんかを請け負っています。
はたして夫と息子のいない少ない時間、馬場君と、良い時を過ごせるんでしょうか?
不思議な空気の流れる短編です。
夫といつしか上手く行かなくなった
農作業が上手くなってきた馬場君
何気に珈琲に誘われた
揺れ動く心
そしてやってきた彼