anttiorbの映画、映像の世界

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おもいで写眞

2021年作品、熊澤尚人監督、深川麻衣 高良健吾 香里奈 井浦新出演。

東京でメイクアップアーティストを志す音更結子(深川麻衣)は、メイクの仕事をしながら美容部員として働いている。 しかし、嘘が嫌いで頑固な性格が災いし、仕事をクビになってしまう。 さらに、大切な祖母が亡くなったという知らせが届く。

幼いころ、母に捨てられた自分を育ててくれた祖母を、ひとり寂しく死なせてしまった後悔に苛まれた結子は、故郷へ戻る。 ある日、幼なじみで役所に勤める星野一郎(高良健吾)が、老人向けに遺影の撮影の仕事をしてみないかと結子に声をかける。 写真館を営んでいた祖母の遺影がピンボケだったことを悔やんでいた結子は、その誘いを受ける。

最初は、縁起が悪いと敬遠され、老人たちになかなか受け入れてもらえない。 だが、一人暮らしの老人・山岸和子(吉行和子)と出会ったことをきっかけに、遺影ではなく、それぞれの思い出溢れる場所で撮影する“おもいで写真”を撮り始める。 老人たちと触れ合いながら、次第に赦しの意味を知った結子は、人生の意味を見出していく……。


これも見たかった作品でした。
監督は熊澤尚人、「ユリゴコロ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15159197 を見ています。
主演は深川麻衣、「水曜日が消えた」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/07/01/060000 が近作でした。
そして高良健吾、「夏、至るころ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/12/26/060000 では先生役をしていました。


物語は、祖母が亡くなり久しぶりに故郷に帰ってきた結子のお話です。 たった一人の身寄りだった祖母は、結子の東京行きを快く励まして送り出してあげていました。 でも突然の死に彼女は後悔の念もありました。 葬式の時に、知り合いからも「どうして一人にしてしまったのか?」と小言も言われてしまいます。 ただ、何よりも悲しかったのは遺影写真がピンボケ写真しかなかったこと。
故郷で生活を始めることになった結子、幼馴染の一郎が心配して、ある仕事を持ってきます。 それは団地の高齢者に、遺影写真を今のうちにとってあげるサービスでした。
歩合制でそれだけでは生活はきついんですが、やはり祖母の遺影写真のことが引っかかっていた結子は、その仕事を引き受け、古くなった団地を回り始めます。
しかし無料サービスですが、遺影写真と聞いただけで誰もが拒否してきますし、まず中から出て来ない、いるのかいないのか分からない状態でした。
埒が開かない結子の姿を見て、一郎はボランティアで世話をしている民生委員の樫井さんの紹介で、和子さんと会います。 彼女も一回は無碍に断った女性でしたが、彼女は思い出の場所でだったら、とOKしてくれました。


今作は、今の現実にも鋭く突っ込んでいるお話でしたね。 一人暮らしの老人問題はどこの地域でも深刻なお話であり、特に団地では、なかなか近所付き合いもどんどんしなくなる傾向がありますね。
そして深川麻衣の、融通が効かないいじっぱり役がなんとも可愛かったですね。 彼女は女優としてはしっかりと一歩一歩進んでいる感じで大変良い役をもらっていると思います。


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故郷に帰ってきた結子

 

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一郎がある仕事を持ってくる

 

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それは遺影写真を撮ること

 

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ようやく初めてOKしてくれた和子さん

 

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そして”思いで写眞”という名称がつき、撮ってほしいという人が増えた時

 

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柏葉という老人が頼みに来る

 

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