anttiorbの映画、映像の世界

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ユリゴコロ

2017年作品、熊澤尚人監督、吉高由里子松坂桃李松山ケンイチ出演。

カフェを経営している亮介(松坂桃李)は、開業当時から店のスタッフとして活躍してくれていた千絵(清野菜名)と婚約していた。 開店前、一人で準備をしているとき彼女は突然現われた。
「いいお店ですね」 そう笑顔で言われた亮介に、自然と彼女は開店準備を手伝い、そのまま恋が芽生えて行ったのであった。
このまま千絵と結婚し、子供が生まれ両親も孫が遊びに来るのを楽しみな生活を送る、そんな幸せな未来が訪れると思っていた。 しかしある日突然、千絵が失踪したことから次々と不幸に見舞われる。
父の洋介は、離れた実家で暮らしている。 何かあると食事を共にする仲の良い父と息子だった。 しかしそんな父が末期の膵臓がんであることが判明してしまう。 
父は手術を受けないで、自宅で薬を飲むことを選択する。 彼の母は彼の幼いころに川で彼を助けようとして、亡くなっていたのだ。
ある日曜日、実家を訪ねた亮介は押入れの箱から古ぼけたノートを見つける。 何気なく開いてみると、そこにはおぞましい手記が書かれていた。 私小説なのか? しかし読んで行くとそれにどんどん引き込まれていく内容だった。
「私のように平気で人を殺す人間は、脳の仕組みがどこか普通と違うのでしょうか……」 異様な一文で始まるそのノートは、美紗子(吉高由里子)という女の一人称で綴られた告白文であった。 誰しもが生きていくために必要な拠りどころ、彼女のそれは “人間の死” であった。殺人という行為から逃れる術を持たず、絶望の日々を送るなか、深い心の傷を抱えている洋介(松山ケンイチ)が美紗子の前に現れる。
一方、ノートに秘められた真相に迫 っていく亮介。 これは事実か創作話か。 誰が何のために書いたのか?
父が帰って来て慌ててそのノートを隠すが、続きが気になって仕方がない。 そして何か用事を見つけると、実家に帰り、だんだんそのノートを読み続けていく亮介だった。
そんなある日、一人の女性が彼のカフェに現われる。 そしてその女性は千絵の元同僚で、彼女の情報をもたらせてくれるのだった・・・

なかなか衝撃的な作品でした。
監督は熊澤尚人、近作は 「心が叫びたがってるんだ。」 の実写版ですがこれは未見です。 同じく実写版 「君に届け」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/5029066.html は鑑賞しました。
主演は吉高由里子、実はこれは過去偏パートなんですね。 現在偏では桃李君が主人公ですね。
吉高由里子の近作は映画では 「真夏の方程式」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9742765.html まで遡りますね。 そして桃李くんは、「キセキ -あの日のソビト-」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14721720.html でした。
この美紗子という女の子は、小さいころからちょっと変わった女の子、なかなか自分の居場所を見つけられない女の子だったんですね。 彼女は幼いころからユリゴコロを探していたんですね。
ユリゴコロ” とは? それは彼女が幼いころに医者が言っていた言葉。 しかし本当はそうではなく、“拠りどころ” だったのかもしれません。
心が安定すること、それを見つけないとという意味で医者は親に言ったようですが、彼女はそう聞こえたんですね。 そしてそのユリゴコロを感じた彼女の瞬間が、幼いころの女友達の死の瞬間でした。
そこから彼女はどんどんその世界に、そう人が死ぬ瞬間に何か落ち着きを求めていくんですね。
もう普通に生きていくことが出来ない、途中変わった女友達も現われますが、結局は彼女も失い、体を売って生きていくまで転落していくんですね。 しかしそこで出会った運命の人、そしてその因縁。
悲しく、暗いドラマですが、でも最後はちょっと泣けるお話でした。 亮介に千絵に、そして何よりも美紗子に光がさして欲しいというお話でしたね。

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ユリゴコロを探す美紗子

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女友達ができたが、彼女も死んでしまう

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そして体を売るほど転落してしまう

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そしてとうとう殺人を犯してしまう

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そしてある男性と出会う

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