anttiorbの映画、映像の世界

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水上のフライト

2020年作品、兼重淳監督、中条あやみ 杉野遥亮 高月彩良 冨手麻妙出演。

体育大学3年生の藤堂遥(中条あやみは、走高跳の女王と呼ばれ、オリンピック出場を目指す実力のある選手だが、自分に自信を持つあまり、周囲への気配りに欠ける面がある。
そんなある日、雨の中を走って帰宅しようとして、交通事故に遭ってしまう。 3日後に目覚めた遥に医師から告げられたのは、脊髄損傷による下半身麻痺で、何度か検査をしたが、もう脚が動くことはないだろうとのこと。
後輩選手の村上みちる(高月彩良)の活躍をテレビで観たりして、心を閉ざす遥を心配した母・郁子(大塚寧々)は、遥の父親の親友である、カヌーコーチの宮本(小澤征悦)に家に来てもらい、遥にカヌーを勧めてもらう。 遥は小学生の時にカヌーをしていたこともあり、カヌーの楽しさにも目覚めていき、カヌーを通じてブリッジスクールの里奈(平澤宏々路)や達也(高村佳偉人)とも仲良くなり、新しい仲間もでき、少しずつ笑顔も取り戻していく。
「カヌーに乗ればみんなと同じ。 視線の高さも同じだし、見た目も動きもみんなと変わらない」意外な発見が嬉しかった。  負けず嫌いで運動神経もいい遥は、どんどん上手になっていく。 そんなある日、ブリッジスクール出身で、義肢装具士をしている颯太(杉野遥亮が競技用のカヌーを持ってやって来る。
そして、遥は宮本から「カヌーでパラリンピックを目指さないか?」と誘われる。  しかし、遥は「バカじゃないの! 私は走高跳でオリンピックにでたかったの。 私は空を飛びたかったの。 なのに走高跳がだめならカヌーでパラリンピック?」と泣きながら言い返す。
その後、遥はやり場のない思いを抱えて自暴自棄に坂道で車椅子を走らせて転倒してしまうが、たまたま通りかかった里奈や達也に助けてもらう。 そして、颯太に車椅子を修理してもらい、体と一体化する装具の大切さを知る。
それに、応援してくれるカヌーの仲間たちや母・郁子、それに宮本コーチたちの想いに気付く。 みんな失ったと思った。夢も友だちも。 でも本当は自分を見失っていただけで、みんなそばにいてくれた。 遥は走高跳への思いを断ち切り、パラカヌーを新しい目標とする決意を固めていく。

これは良い作品でした。予告編から見たいと思っていました。
監督は兼重淳、「461個のおべんとう」 461個のおべんとう - anttiorbの映画、映像の世界 (hatenablog.com) も公開中です。
主演は中条あやみ、最近はテレビ出演が増えていますが、「雪の華」 雪の華 - anttiorbの映画、映像の世界 (hatenablog.com) が近作となります。
杉野遥亮は、「羊とオオカミの恋と殺人」 羊とオオカミの恋と殺人 - anttiorbの映画、映像の世界 (hatenablog.com) が面白かったです。
 
物語はオリンピックが眼前になった、日本女子走り高跳びの選手があった事故のお話です。 ようやく日本強化指定選手となる寸前の遥でしたが、その日雨の中母が迎えに来れなくなり、走って家に帰る途中、いきなり走ってきた車とぶつかり跳ね飛ばされてしまいます。 そして脊髄損傷で、歩けなくなってしまい、走高跳どころか、車椅子生活になってしまうのでした。
母の郁子は自分のせいだと自らを攻めますが、ふさぎ込み閉じこもってしまった遥を何とかしようと、亡き夫の友達の宮本に相談をします。 
そしてカヌーに再び出会うのだでした。
 
今作は設定自体はベタなんですが、それでもぐいぐいと引き込む物語と、子供たちの応援がけなげで、隠れた母の愛がたまらなく清々しいんですよね。
キャストも適材適所だし、後輩に高月彩良、ライバルに冨手麻妙の配置もよかったと思います。
 

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走高跳の女王だった遥

 

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しかし事故に遭いもう歩くこともできない

 

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そして母に連れられて

 

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カヌーと出会い、勉強を始める

 

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そしてパラカヌーをやる気持ちを固める

 

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めきめき上達していく遥

 

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