ジャズセッションのように湧き上がる“寂しさ”たちとともに、賑やかな孤独を生きる――
1964年、日本中に響き渡るファンファーレに押し出されるように故郷を飛び出し、上京した桃子さん(蒼井 優)。
1964年、日本中に響き渡るファンファーレに押し出されるように故郷を飛び出し、上京した桃子さん(蒼井 優)。
あれから55年。 結婚し子供を育て、夫と2人の平穏な日常になると思っていた矢先…突然夫(東出昌大)に先立たれ、ひとり孤独な日々を送ることに。 図書館で本を借り、病院へ行き、46億年の歴史ノートを作る毎日。
ファンタジーというんでしょうか?
監督は沖田修一、「モリのいる場所」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15529556 を記事にしています。
主演は田中裕子、「ひとよ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/11/30/060000 が近作ですね。
そして蒼井優、「スパイの妻<劇場版> 」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/10/28/060000 が公開中です。
物語は、夫に先立たれた桃子さん、最近変な自分と同じ格好をした男3人が現れるようになってきた。 「誰だ?」と聞くと「おらだばおめだ」と言う。 それは自分の心の声の‟寂しさたち”だという。 かかりつけの医師に相談しても、それは大きな都会の病院に相談してほしいとさらりと言われてしまいます。
そして桃子さんは、自分の生涯を振り返ますが、そうすると昔の自分や、若かったころの夫も出てきます。 しかしもちろん今の生活もしっかりと営んでいるんですが。
今作は最近の沖田監督の傾向が現れていますね。 前作も実際の人物の伝記的作品でしたが、ちょっと幻想的なファンやジー要素も入っていました。 今作はより内面的な部分でのファンタジーで、より濃く描かれていましたね。 私はもう少し昔の作品のテイストが好きなんですがね。
桃子さんと寂しさたち
そして幻想
病院にも現れる
そして若き日の二人
さらに息子の小さい頃も
そして若き日の夫も