anttiorbの映画、映像の世界

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ハード・コア

2019年作品、山下敦弘監督、山田孝之 佐藤健 荒川良々 石橋けい出演。

背中に“KATANA 刃”と書かれたTシャツを着たチンピラ風の男・権藤右近(山田孝之)は東京の片隅の行きつけのバーで飲んでいた。 折しも時期はハロウィンの季節、はしゃぐ若者たちのニュースを見ながら右近は一言「クソっ」と吐き捨て、同じくハロウィン騒ぎを疎ましく思っていた客の女(松たか子)と意気投合した。 ところが、ハロウィンパーティー帰りの若者数人組がバーに入ってくるや、女は若者たちと一緒にカラオケで大盛り上がりとなり、カッとなった右近は女に頭突きをかまし、その場は騒然となる。
その後、酔い潰れた右近を、弟でエリート商社マンの左近(佐藤健)が迎えにきた。 左近はバーの店主(宇野祥平)から右近を出入り禁止にすると告げられ、だらしない右近を冷たく突き放すとタクシーを拾い、ミャンマーへの出張へと向かっていく。 その後、右近は所属する右翼団体の街宣で道行く人にビラを配っていた。
8ヶ月後。 右近は団体仲間で唯一心を許せる親友の牛山(荒川良々)と共に団体のバンに乗り込み、群馬の山奥で週に一度、月収7万円の報酬で“埋蔵金”採掘に従事していた。 休憩中、牛山が風俗嬢のチラシを持っていることをからかった同僚に右近が殴り掛かり、右近は童貞の牛山のために自分のアパートを提供して風俗嬢(広岡由里子)を手配した。 右近は押し入れに隠れて様子を見守っていたが、牛山の挙動不審ぶりに痺れを切らした風俗嬢は、牛山が一生懸命貯めた金だけ取ってプレイもせず逃げようとしたので、飛び出した右近は金を取り返して女を追い払うのだった。
ある日、右近は団体幹部の水沼(康すおん)に呼び出され、牛山に公安のスパイとの疑いがかけられているので調べるよう命じられた。 そこで右近は密かに牛山のバッグの中身を調べたが、中には何の変哲もない物理の教科書があるのみ。 バカらしくなった右近は自らのアパートに戻ってみると、いつの間にか牛山が上がり込んでおり、しかもなぜか女性用のSM用下着を身に着けていた。
右近は牛山を連れて団体のリーダーである金城銀次郎(首くくり栲象)の元を訪れ、仲間同士で疑い合うことに耐えられないと直訴すると、金城は右近と牛山を正式な構成員にすると告げ、「この腐れ切った世の中を一緒に世直ししようではないか」と呼びかける。
埋蔵金採掘作業の休憩中、右近と牛山は水沼から、水沼が囲っている愛人のシルビア(フランシス・カララング)が浮気をしていないか探るよう命じられた。 右近と牛山はシルビアが働くバーに向かって彼女に接触、一旦牛山を帰らせると「誰とでも寝るのか?」とシルビアに問いかけ、彼女を牛山の元へ連れて行って「コイツと寝てくれ」と頼むが、シルビアは牛山を一目見るなりその場から逃げていく。 後日、右近は水沼にはシルビアは浮気をしていないと報告しておく。 その頃、左近はオフィスで女性社員との情事に耽っていた。
そんなある夜、右近のアパートに牛山がやってきて、突然「死んだ」と告げてきた。 右近は牛山が寝床としている廃屋に行ってみると、そこには1体の壊れた古いロボットがあった。 右近が修理してみるとロボットは起動、二人はロボットの存在を隠しておこうとしたが、ロボットは二人にくっついていき、しまいには埋蔵金採掘現場にまでついてきた。 右近は咄嗟にロボットに“済原ロボオ”(声:綿貫正市、スーツアクター:石井モタコ)と名付け、ロボオも作業に従事することになるが、ロボオは誰もが驚く勢いとパワーでサクサクと土を掘り進めていくのだった・・・
 
これは公開時に行きたかったのですが、時間が合わず上映館が少なかったんです。
監督は山下敦弘、「ぼくのおじさん」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14542147 以来の記事となります。
主演は山田孝之、「ステップ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/07/26/060000 は良い感動作でした。
そして荒川良々、「呪怨:呪いの家」 https://anttiorb.hatenablog.com/search?q=%E5%91%AA%E3%81%84%E3%81%AE%E5%AE%B6 で主演をしていました。
 
物語は不器用な生き方しかできない権藤右近、弟はエリート商社マンの左近、しかし厄介なことばかりする兄に愛想を尽かしてしまいます。 その後海外赴任に行ってしまった弟でしたが、兄の右近は親友の牛山と右翼で団体活動をし始めていました。 しかしその行動内容は埋蔵金発掘でした。 少ない人数で可能性の低い埋蔵金探し、手当も少なく、先のない生活でしたが、ある日牛山が泣きながら右近のところにやってきます。そして彼について行くと、なんとそこに1体のロボットがありました。
 
不思議な作品でしたね。社会の底辺で生きる男たちのドラマか? とおもいましたが、途中からロボットが登場、何か面白い方向に動いていきます。 そしてこのロボットが、実はすごいんですよね。
そしてそれに絡んでくるのが海外から帰ってきた左近という展開、なかなか面白いんですが、ラストはちょっと物悲しいんですね。
 

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不器用な生き方しかできない右近

 

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牛山と出会う

 

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そして埋蔵金発掘を

 

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こんな趣味がある牛山

 

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しかし牛山はロボットを見つけていて

 

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左近も加わり、とんでもないものを見つける

 

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