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ぼくのおじさん

2016年作品、山下敦弘監督、松田龍平、大西利空出演。

担任のみのり先生(戸田恵梨香)から、学校の作文コンクールの宿題を課せられた小学生のぼく=春山雪男(大西利空)。 作文のテーマは 「自分のまわりにいる大人について」 だったが、公務員の父(宮藤官九郎)と専業主婦の母(寺島しのぶ)では面白いものが書けそうにない。
友達は、ちょっと有名なおじいちゃんのことを書いたり、母子家庭だけど料理教室の先生をしている母のことを書いたりと、題材的にはいい感じだったり。
雪男は思い悩んでいて、妹のことを書こうとするほどで全く筆が進まない。 そんな時、居候している雪男のおじさん(松田龍平)が、声をかけてきた。 彼は大学の臨時講師。 哲学を週に一コマ教えているだけで、いつも万年床でゴロゴロしてマンガばかり読んでいる。
漫画雑誌を買わないのかと聞いてきたので、もうあれを買うのはやめたと言うと、なんだかんだ屁理屈をこねて、買い続けるように言いこめられてしまう。 自分が読みたいだけなのだが、なぜか憎めない。
彼は飼っているネコのニャムよりも働かず 、おまけに超貧乏でケチ、ドジで運動神経もゼロ。 いつもくだらないイタズラをして、反省するどころか屁理屈ばかりこねてい、母の節子(寺島しのぶ)を怒らせ、父・定男(宮藤官九郎)に説教をされてしまうが、まったくめげることもない。 時には雪男をダシに雪男の母親から小遣いをもらうこともある大人だ。
しかし雪男は、ひらめいた。 そんなおじさんを題材に 『ぼくのおじさん』 という作文を書くことにする。 そうなると筆はすらすらと進み始めた。
ある日、おじさんに見合い話が持ち上がる。 苦手な智子おばさん(キムラ緑子)からの紹介で乗り気でないおじさんだったが、一気に押し切られてしまった。
仕方がないので有名和菓子店で土産を買う事にしてならんでいると、待っているお客 さんにお茶と一口和菓子が振る舞われた。 振る舞っているのはその店の社長・青木伸介(戸次重幸)だった。
堅苦しいお見合いではなく、智子の画廊で彼女が個展をするからそこでという事になり、目の前に現れたのはハワイの日系四世で絶世の美女・稲葉エリー(真木よう子)だった。 雪男の心配をよそにおじさんはエリーに一目惚れ。 ところが、エリーは祖母が経営するコーヒー農園を継ぐためにハワイへ帰ってしまう。
エリーに会いたい一心で、あの手この手を駆使してハワイへ行く策を練るおじさんだった…

原作は北杜夫、何かどこかで見たことのある作品、昔連続ドラマになったようですね。 NHKの子供ドラマシリーズ枠だという事ですがそれを見た記憶はありませんし、やはりNHK、映像が消失しているそうです。
監督は山下敦弘、直前作は 「オーバー・フェンス」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14448078.html その前は 「味園ユニバース」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12756345.html 今作は気軽に観れるコメディです。 これは私にはツボでした。 よく考えてみると、これは 「男はつらいよ」 なんですね。 それも寅さんと満男の関係なんですね。 ただ満男よりも雪男の方が断然しっかりしているし、まあ将来 “おじさん” のようには決してならない感じがします。
そして俳優として宮藤官九郎が出演していますね。 公務員の父親役、まったく真面目な役でした。
主演は松田龍平、まさに適役。 こういう一風変わった役はお似合いですし、謎の役だったり、恍けた役、ちょっと不真面目な役は彼の真骨頂ですね。 とにかく人間的に超怠け者、一生結婚なんてという役ですが、他人からはなにか好かれそうで、特の身内以外の女性からは、何か可愛がられそう(^^) でも親類はたまったもんじゃない!
さて彼の恋の行方は? 雪男の作文が意外な展開を見せる、結構笑える作品でした。

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みのり先生から作文の宿題が

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雪男の家族、変なおじさんがいる

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たまにふらっと誘われる、そしておじさんのことを書こうと

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そして見合いの話が持ち上がり土産を買いに和菓子屋に

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個展に行くと

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エリーと出会う

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