anttiorbの映画、映像の世界

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笛を吹く男

2015年作品、キム・グァンテ監督、リュ・スンリョン イ・ソンミン イ・ジュン チョン・ウヒ出演。

1950年代の終戦直後の混乱期。 キム・ウリョン(リュ・スンリョン)は、息子ヨンナム(ク・スンヒョン)を医者に診せるためソウルへ向かう途中、山奥のほったて小屋で嵐を凌ぎる。 ウリョンは人の良い優しい父親で、笛の楽士だが足が不自由で、ヨンナムは親思いの賢い子供だが、目が悪くボロい丸メガネをかけ歯痛もあり、肺病を病んでいる。
翌朝、草むらに見せかけた戸板が嵐で倒れて小道が現れ、ウリョンはヨンナムが止めるのも聞かず入って行き、小さな村にたどり着く。 村は平和で実り豊かで、農作業と祝いの準備をしていた村人たちは警戒するが、村長(イ・ソンミン)は2人を自宅に上げ、飯を食わせる。 ウリョンは、自分は薬売りの客寄せをしていた笛の楽士で女房は戦争で亡くしたと言うが、村長は“戦争”という言葉を聞いた途端乱暴に戸を閉め、すぐに優しい顔に戻り同情する。
ウリョンは、実は体の弱い息子をソウルの米軍の医者に診せに行く途中で、来月までに来いと言われた、自分は全く読めないが名前と住所が書いてあるはずと言い「消えろ、サル(“kiss my ass monkey”)」と書かれたメモを見せ、洋煙草を差し出し、数日世話になれないかと切り出す。 村長は確かに住所だと言って煙草を受け取り、仕方がない、うちに泊まれと言う。
ウリョンは、お礼に誕生祝いを盛り上げると言い陽気に笛を吹き始め、ヨンナムはその隙に書棚の鉛筆を1本失敬し、大事そうに懐に入れる。 赤ん坊は村の子チョルス(チョン・ジュノン)の弟(イ・ドフン)で、占いで糸を取ったのを見て父親は喜び歓声が上がるが、その耳は小さく齧られていて、親は笛に浮かれる子供たちを叱る。
その騒ぎの中、目玉焼きを焼いていた若い女性(チョン・ウヒ)が血色の中身の卵を割り怯える。 けれど村長は「神が降りたか!今日は本当にめでたい日になった!祝おう!」と言い、それまで女性を役立たずとなじっていたチョルスの母親(キム・ジョンヨン)も「ようやく目覚めたのね!」と喜ぶのだった…
 
日本未公開の作品です。
監督はキム・グァンテ、今のところ今作のみです。
主演はリュ・スンリョン、「エクストリーム・ジョブ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/10/03/060000 ではコ班長役でした。
イ・ソンミンは、「目撃者」 https://blog.hatena.ne.jp/anttiorb/anttiorb.hatenablog.com/edit?entry=26006613617265193 「工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/07/24/080300 が近作ですね。
 
物語は、父と息子がソウルに向かっている1950年代のお話です。 やっと終わった朝鮮戦争、父のウリョンは、足が不自由で、息子の肺病を治すための旅でした。 しかし、抜け道のようなところを見つけ入って行くと、ある村が出現しました。 しかしそこは何か異様な感じでしたが、そこの村長が親切に食事させてくれます。
しかしこの村にはいろいろ秘密がありました。
 
怪しい村、迷い込んだこの父と息子がだんだんと身に染みてくるんですが、初めは一泊で追い出すつもりでした。 しかし、なぜかだんだん気に入られて、居ついてしまったのが大きな失敗ですね。 実はこの村の村民たちは、外の世界ではまだ戦争が続いていると思っているんですね。
だんだん悲劇が進んでいきますが、最後の刈り取り方が独特でした。
 

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ある村に行きつく父子

 

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警戒される二人だったが

 

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食事をもらいお礼に笛を吹く

 

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そしてこの女のところにある兆しが

 

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ウリョンとヨンナムと話すようになるが

 

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村長の息子はすべて知っている

 

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