2018年作品、ユン・ジョンビン監督、ファン・ジョンミン イ・ソンミン チョ・ジヌン チュ・ジフン出演。
北京に駐在する対外経済委員会の所長リ・ミョンウン(イ・ソンンミン)に、実業家になりすまして接触するよう命じられたパクは、チェ室長から “黒金星(ブラック・ヴィーナス)” というコードネームを与えられる。
1995年3月、パクが北京で対外経済委員会に近い人物と接触して半年が過ぎたころ、委員会が急遽現金を必要とする事態に陥り、金持ちの実業家としてマークされていたパクにリ所長本人から連絡が入る。 食堂に呼び出されたパクは、現金の他に南の情報を渡すよう持ち掛けられる。 次の会合では、リ所長の傍らにいた国家安全保衛部のチョン・ムテク課長(チュ・ジフン)が軍事機密を要求してくる。
パクはスパイになる気はないと拒絶するが、南の企業と取引をしたいリ所長がたしなめ、改めてミレニアムホテルで会食することに。 パクは北での広告撮影を提案し、所長はピョンヤンに掛け合い3日で結論を出すと約束する。
そのころ、総選挙を控えた韓国では、野党の金大中が政界に復帰して人気を集め、現政権を脅かしていた。 総選挙6日前の1996年4月5日、北朝鮮から韓国への武力挑発が勃発。国民は保守的な心理に傾き、金大中率いる野党は全国区で敗れるのだった・・・
これは実際の人物の体験をベースにした作品です。
主演はファン・ジョンミン、もう彼の演技はぴか一で、何でもこいですね。近作は 「哭声/コクソン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14803211.html での狂った演技は秀逸です。
物語は、パク・ソギョンが国家安全企画部の上司の命令で、北にスパイとして潜入するという命令を受けます。 その目的は北が核兵器を持っているのかどうかということです。 金正日は、悪の枢軸とアメリカに呼ばれた危険な国家で、核兵器を持っているとなると韓国では軍事の取り組みが全く変わってきます。 CIAに頼ってはいられず、独自で確証を掴むことにして彼に白羽の矢が立つんですね。
今作は、いまの少し前の金正日政権の時のお話ですね。 核兵器を持っているか?まだそれが定かでない時でしたが、核実験の前で、北の孤立化が叫ばれている時です。 南北会談は北京で行われ、ビジネスマンとしての接触でしたが、しっかり軍人が着いてきます。
いまのほうがより危ない現実だと思いますが、当時は北はやはり外貨をいかに稼ぐかで必死だった感じがしますね。