コメディー映画が上映されている小さな映画館に、運送会社の社長夫婦、浪人生、キャバクラ嬢、売れない役者がやってくる。 年齢も職業も異なる5人の観客は偶然そこに居合わせたと思っていたが、実はある女(内田理央)によって意図的に集められていた。
女の目的は彼らのせいで婚約者が死んだことへの復讐で、やがて女と観客、上映作とのつながりが明らかになっていく。
ちょっと変わった吉本作品ですね。
監督は芝聡、初監督となりますね。
主演は内田理央、「仮面病棟」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/03/16/060000 が近作ですね。
そして稲葉友、「シライサン」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/01/18/060000 に出演していました。
物語は、パン屋で働いている男が、寝坊をして、店長夫婦にボロカスに言われて、挙句の果てには転落死してしまうという映画から始まります。 この映画を作ったのが一人の女性でしたが、完成試写会に来たのが、運送会社の社長夫婦、浪人生、キャバクラ嬢、売れない役者という面々でした。 この役者が転落死してしまう主人公でしたが。
しかしこれはある実話をベースにしたお話だったのです。
今作は、お笑いコンビNON STYLEの石田明が脚本を書いたことで話題となり、沖縄、京都の映画祭で上映されたようです。 本人もちらっと出演していますが、石田君は役者としても出演作を見たことがあります。
ちょっと見るのをためらう題名の今作ですが、実は稲葉君演じる青年の最後の言葉が結構グッとくるんですよね。 こういう生き方ができたら、誰にも誇れるんだろうなあ、と思う反面、そんな彼の気持ちを全く理解しない頓珍漢な人間がいかに多いことか、そういう理不尽さも感じますが。
遅刻をしてしまう男
途中邪魔が入りなかなかつけない
意地の悪いパン屋の夫婦
クレーマーの女
という映画を見に来た夫婦
その映画を撮った女と恋人
そして復讐!