anttiorbの映画、映像の世界

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よみがえったスザンナ

2018年作品、ロッキー・ソラヤ アンギ・ウンバラ監督、ルナ・マヤ ヘルジュノット・アリ トゥク・リフヌ・ウィカナ ヴェルディ・ソライマン出演。


1989年の春、ケーブル製造工場の若い監督であるサトリア(ヘルジュノット・アリ)と彼の妻スザンナ(ルナ・マヤ)は、最初の子供を熱望していた。 しかし、彼の工場では、サトリアは、賃金引き上げを一貫して要求してきた2人の労働者、ウマル(トゥク・リフヌ・ウィカナ)とジョナル(ヴェルディ・ソライマン)の要求を退ける。

そんなサトリアが日本への出張に向けて出発することになり、ウマルとジョナルはサトリアの家を襲撃するために他の2人の不満を持っていた同僚、ドゥダン(アレックス・アバド)とジーノ(Kiki Narendra)を巻き込んでいく。 映画のために家の使用人と共に大邸宅を離れたスザンナは、ホラー映画に気分が悪くなり、一人で帰ってきてしまう。

そして強盗の真っ只中に戻って、彼らの姿を見つけてしまい、彼女はパニック状態で強盗と戦いはじめる。 顔を隠しながらうまるたちは何とか彼女を落ち着かせようとするが、もみ合いの最中に、先の尖った竹の棒でスザンナが刺されてしまう。 そしてスザンナは絶命してしまい、4人は証拠を消そうと彼女を埋めてしまう。 しかしまだ彼女は息があったが、怖くなりそのまま埋めてしまう。
しかし、スザンナは気が付くとベッドに寝ていた。 夢だったのかと思うが、自分の背中にはべっとりと血がついており、自分は本当に死んでしまったことがわかり妊婦の亡霊:スンデル・ボロンになったことに気付くのだった。
その後、サトリアが戻ってくると、悲しみに引き裂かれるが、スザンナは彼に気づかれないままにまだ生きているがごとく振る舞う。その後 しかし、家の使用人は最終的に彼女の本当の亡霊の姿を見てしまい、スザンナは彼らに邸宅からやめていくのを引き留めることはしなかった。
そして彼女は、4人に対する復讐を始める…


古典的な怪談に近いですね。
監督はロッキー・ソラヤ、「ザ・ドール」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15882991 などホラーでは欠かせないインドネシアの監督ですね。
そしてもう一人アンギ・ウンバラは、初めて作品を見ます。
主演はルナ・マヤ、「ザ・ドール2」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15884232 を記事にしています。


物語は、インドネシアの労使交渉シーンから始まります。 経営者のサトリアは、短期間の賃金改定、労働条件改善には難色を示します。 経営者から見れば、まだ改定してから日がないので当たり前ですが、家族がいたり、結婚を伸ばしたりの社員も多く、不満は絶えずありました。
そしてとうとう、オーナーの屋敷に忍び込んで、金品を取ることを決めます。
決行はサトリアの出張の時の、彼女たちがいない時に。 しかし、妊娠がわかったスザンナは映画を途中で切り上げ帰ってきてしまい、強盗に遭遇、そして誤って死んでしまいます。


今作は日本の怪談を見ているようですね。 今どきのホラーは、展開が早く見やすいのかもしれませんが、こういうじっくりと作りこんでいくのは良いですね。 ホラーというより怪談に近く、インドネシアでは妊婦の亡霊をスンデル・ボロンというそうで、作品中には不気味に笑う亡霊と、夫と離れたくないスザンナが両方宿っている感じですね。

もちろん事故に近いとはいえ、強盗殺人なんで、4人は最後まで祟られます。 ちょっと懐かしい作りでした。


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サトリアとスザンナは幸せで子供を望んでいた

 

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しかし労使交渉がもつれていた

 

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そして4人が強盗に、そして戻ってきたスザンナを

 

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彼女は死んでしまい

 

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スンデル・ボロンとなり、使用人たちが気付く

 

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夫も疑い始める

 

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