2011年作品、ツイ・ハーク監督、ジェット・リー ジョウ・シュン チェン・クン リー・ユーチュン出演。
中国、明朝の時代、時の第9代皇帝・成化帝は、宦官の特務機関「東廠」と「西廠」を創設した。 東廠の責務は朝廷内のあらゆる組織に人員を送り込み、内情を調べ探ることでだった。 いわば役人の生死をも左右する存在だ。 かたや西廠は密かに密偵を放ち、国中を監視下に置き罪なき者を陥れていた。 言うまでもなく、全国の役人たちは東西の廠に恐れを成し、戦々恐々としていた。
東廠の頂点に立つワン督主（リュー・チャーフィー）が水軍の造船所を訪れたのは、そんなある日のことだった。 名目は作業の監督だが、真の狙いは反対勢力を潰すこと。ワンはそこに潜んでいた反対分子の者たちを死刑に処しようとしていた。 その時、ワンの首を狙い、３人の男たちが現れた。そのリーダーはジャオ・ホワイアン（ジェット・リー）という世の乱れを正そうとする義士だった。 ジャオは圧倒的な力でワンの首を討ち取る。ジャンたちの次の狙いは、西廠の頂点に君臨するユー・ホアティエン（チェン・クン）だった。
西廠のユー・ホアティエンは、その端正な井出達と野心と卓越した知恵で、皇帝の寵愛を受け政治的権力を持つ萬貴妃から寵愛され、西廠の頂点に登りつめた凄腕の剣客だった。 嫉妬深い萬貴妃（Viann Zhang）は、他の妃が皇帝の子を身籠ると宦官を使い、ことごとく始末させていた。 ユーは萬貴妃の命で、皇帝の子を身籠り逃走した一人の女官スー・フイロン（メイヴィス・ファン）を追跡していた。 後宮が逃れたスーはある日、西廠の関所で捕らえかけられた。
その時、空中から一人の美しい女侠客リン・イエンチウ（ジョウ・シュン）が現れた。リンはアッと言う間に関所の役人たちをなぎ倒し、スーを助け出した。 その姿を陰から密かに見守っている者たちがいた。 ジャオたちだった。
ジャオはリンと旧知の仲のようで、仲間に「水面に映る影、かつての友を偲ぶ。 縁あらば再び会わん」と呟く。 ジャオはリンがスーを連れ、安全な場所まで行くのを見届けると、リンとスーを助けるために西廠督主ユーの乗る船上に、奇襲をかける。
ジャンたちはユーやその側近で二刀流の剣客マー・ジンリャン（Siu-Wong Fan）たちと一戦交えた。 しかし、ユーは小太刀をブーメランのように自由に操る不思議な技を繰り出し、ジャンは苦戦を強いられた。 ジャンは思わぬ猛攻を受け、更に仲間の一人を失ったため、一旦引き上げた。 ジャンとユーの二人の初戦は持ち越しとなるのだった…
これは前作があるようなんですが、未見で、なかなか放送もされません。
監督はツイ・ハーク、「王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15848153 が近作です。アクションに強い監督ですね。
主演はジェット・リー、「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/12350049 を記事にしていますが、このころからアクションはあまりしていません。 病気ということですが、公開延期となっているあの作品に出ているんで、少し良くなっているんでしょうか？
そしてジョウ・シュン、「サイレント・ウォー」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/13577199 を記事にしています。 今作ではミステリアスで、強く華麗な女性役でした。
物語は明朝の時代、宦官と呼ばれる、去勢した男性の権力が強く、その下に特務機関が置かれました。 毛色の変わった警察と密偵のような役割ですが、役人を管理、時には粛正する恐ろしい存在でした。
そんな中、ジャンという、東の督主を狙う男がいました。 3人組で活動していて、権力に反旗を掲げる存在、しかしそこに西も絡んできます。
今作はなかなか明朝というわかりづらそうな時代ですが、そんなことは関係なくすっきり見れるアクション大作ですね。 さすがツイ・ハークですが、出てくる手練れの女性たちがかっこいいんですよね。 私はグイ・ルンメイが演じていたチャン・シャオウェンの役柄が良かったです！
西のユー
ジャンは東のワンを狙う
スーをリンが助ける
そしてある宿屋に
チャンが率いる一団
そしてジャンたちと合流
彼女の武器
