2017年作品、エリック・バルビエ監督、フィネガン・オールドフィールド キャサリン・マッコーマック ジャン=ピエール・ダルッサン ディディエ・ブルドン出演。
ロマン(ピエール・ニネ)は強烈な頭痛がひどくなり、もう自分の命はここまでだと思いこみ、妻のレズリー(キャサリン・マコーマック)はそこにあった原稿の束をカバンに詰め、メキシコシティの病院にタクシーを飛ばす。 しかし彼が寝入ったときに、レズリーは彼の自伝の原稿を読み始める。 そこには母との闘いの歴史が語られていた。
思い込みが激しく負けん気の強いシングルマザーのニーナ(シャルロット・ゲンズブール)は、息子のロマン(Pawel Puchalski)がフランス軍で勲章を受けて外交官になり、大作家になると信じて、命懸けでその才能を引き出そうとしていた。
ロマンはそんな母とともに、ロシア、ポーランド、ニースに移り住み、その溺愛の重圧にあえぎながらも、幼いころに母と交わした約束を果たそうと、努力を惜しまなくなっていく。
自由フランス軍に身を投じ、病気で生死の境目を漂うロマンのもとにも、ニーナは激励の手紙を送り続けた。 ついにロマンはパイロットとして活躍し、念願の小説も出版されることになる。 ところが、相変わらず届き続けるニーナの手紙には、なぜか息子の作家デビューを喜ぶ様子はなかった……
母の強烈な愛を感じる話でした。
監督はエリック・バルビエ、作品を見るのは初めてです。
主演はピエール・ニネ、「婚約者の友人」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15269801 に出演していました。ちょっと厄介な男役でしたね。
そしてシャルロット・ゲンズブール、「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14279810 に出演していましたね。 最近の彼女の演技は好きですね。
物語は、ロシアから渡り歩いてきた母と息子のお話です。 ニーナの生きる希望は息子のロマン。 彼女は息子がフランス軍で武功を挙げ、外交官になって、小説家で成功するという夢を持っていましたし、そのためにはまずは金を稼ぐこと。
そこで彼女はある大博打に出ます。 昔多少芝居をしていた彼女は、その時の知り合いの男に、有名デザイナーに化けさせ、金持ちの婦人たちに印象付け、町一番の店を立ち上げます。 しかし、数年しか続かず、そしてロマンと二人でここを立ち去り、パリに行くことを決めます。
今作は母の行き過ぎとも思える息子への強い愛情が描かれています。 シャルロットのこういう演技、母親役が鬼気迫るのが大変強い作品になっています。 美少女天才子役でデビューした彼女ももうベテラン女優。 でも私は近年の彼女の演技が本当に好きですね。「サンバ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/12549815 で久しぶりに彼女を見てから再注目をしています。
そしてこの邦題のわけが最後に明かされますが、ここはやはりという感情と驚きが走りますね。 母の愛にこたえようとするロマンもしぶといんですが。
母の一番はロマン
しかしロマンを強い人間に教育する
そしてまず大博打に
映画にもよく連れて行った
そして成長し、フランス軍に
1年の期間を終えたのだが