「エイリアン」の造形で、1980年のアカデミー賞視覚効果賞を受賞したスイス出身の画家・デザイナーとして知られるH・R・ギーガー。 その作品は世界中のファンを魅了し、数々のアルバム・ジャケットにも使用されるなど、数多くのアーティストたちに影響を与えてきた。
カメラが映し出すギーガーの自宅やアトリエは、まるで宇宙の中心のよう。 時間からもぎとられ、閉ざされたシャッターの向こう側にあるこの宇宙では、昼と夜が溶け合っている。
彼の王国について知る者は家族と親しい友人たち、そして数名のアシスタントのみ。 本作ではそんな“ダーク・スター”の中心へとカメラが入り込む。
映画に登場する73歳のギーガーは、所有する頭蓋骨に対して、愛にあふれた感謝を語る。 それは彼が抱える暗闇の最深部に旅するためのエンジンのようなもの。 しかし、その旅はもうじき終わるだろう、と彼は静かに付け加える。
この作品の中のギーガーは、自分の死期が近いことを予見し、その最後の時を静かに楽しんでいるようでもある。 2014年5月、74年間の地球上での人生が終わる。 その最後の日々を、私たちはここに目にすることになる…
「エイリアン」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/6726433 のあの造詣は一体誰が?
監督はベリンダ・サリン、ドキュメンタリー作品、作家でもあるようです。
そしてH・R・ギーガーは、言うまでもなく「エイリアン」の造形を作った人ですね。あの作品でのクリーチャーは衝撃的でした。 特に私は劇場で1作目から見ていますので、あの口元の造詣は圧巻でした。
今作はその彼に迫った自伝的なドキュメンタリー、もうゆっくりしか体が動かない彼でしたが、頭はしっかりしているようで、自分の作品の美術館があるんですね。 そこでのサイン会には多くのファンが、中には泣き出すほどの熱狂的なファンもいました。
しかしこの作品公開直後に亡くなったんですね。 結構自由奔放に生きたギーガー、大往生だったのではなかったでしょうか?
自分の最後を映像化したギーガー
巨大な作品の前で
あのエイリアンの模型
オブジェの数々
作品に囲まれた独特な世界
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そして彼に魅入られた人たち