anttiorbの映画、映像の世界

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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー

2017年作品、ダニー・ストロング監督、ニコラス・ホルト ケビン・スペイシー サラ・ポールソン ゾーイ・ドゥイッチ ルーシー・ボイントン出演。

1939年ニューヨーク。 20歳のジェローム・デイヴィッド・サリンジャーニコラス・ホルト)は、大学に入学しては退学を繰り返していた。
父のソル(ヴィクター・ガーバー)は家業の食品輸入業を手伝うように言うが、彼にその気はなかった。 彼は小説を書きたいと考えていた。
ジャズバンドの演奏が響くセレブ御用達のナイトクラブ、ストーク・クラブでサリンジャーは劇作家のユージン・オニールの娘、ウーナ・オニール(ゾーイ・ドゥイッチ)に出逢い一目惚れする。 彼女に近づくと、ブライス(Caitlin Mehner)とキャロル(Francesca Root-Dodson)という娘が彼女をドラッグと男から守るため両隣に陣取っていた。 自分が作家だと名乗ると、「出版されてる?」 とウーナは尋る。 著作がなければ一流の書き手とは認めてもらえないからだった。
サリンジャーは本を書いて出版したいとコロンビア大学創作文芸コースに入学する。父はどうせまた退学するだろう、と反対したが、息子には才能があると確信している母:マリアム(ホープ・デイヴィス)が父を説得してくれた。
彼はそこで、文芸誌 「ストーリー」 の編集長でもあるウィット・バーネット教授(ケビン・スペイシー)に出逢う。 最初は斜めに構えていたサリンジャーだったが、次第にバーネット教授の教えに耳を傾けるようになっていく。
彼が初めて提出した 「若者たち」 という短編をバーネットは評価してくれたが、「ストーリー」 の掲載までには至らなかった。
「作家にとって最も大切なものは “声” だが、二番目に大事なことは “不採用” に耐えることだ。 そして次を書け!」 書いても書いても不採用の通知が届くサリンジャーにバーネットは、たとえ見返りがなくても、生涯をかけて物語を語る意思はあるかと問いかける。
サリンジャーはさらに小説にのめり込んでいくのだった・・・

これは見たかった作品ですね。
監督はダニー・ストロング、映画は初監督のようで、出演作も見た事がないようです。
そしてケビン・スペイシー、「ビリオネア・ボーイズ・クラブ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15770927.html が近作でしたね。
もう一人サラ・ポールソン、「ミスター・ガラス」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15847136.html では重要な役でしたね。

物語は、サリンジャーの自伝映画ですね。 謎に包まれた作家、J・D・サリンジャー。 彼は作家志望で、書く事が生きがいのようになって行きます。 そして作品を出版することに野望を抱き、大学に進みますが、ここで人生の師に出会います。彼が実は最初に掲載してくれるんですね。 しかし、ここで戦争が起こり、サリンジャーはヨーロッパの戦地に行かされます。
そこでも書き続けるんですが、どんどんそれどころではない苛酷な戦況に入り込んでいきます。 PTSDで、生きて帰ってきましたが、彼は再び書く事が出来なくなってしまいます。 そして、プライベートでも、大きな出来事が戦争中に起こり、師とも喧嘩、八方塞になっていくんですね。

これは代表作の「ライ麦畑でつかまえて」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15773422.html が出来るまでと、さらに彼の晩年の生き方まで描いています。 変人なのか、信念の人なのか? 彼の著作がいろんな人に影響を与えたことは確かですね。
※追伸
ニュースで報道されましたが、サリンジャーの遺稿、未発表作品が書籍化になるそうです。 息子が父の遺稿をすべて、世に出すということみたいですね。

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書く事が好きだったサリンジャー

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ウーナに近づくが

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ウィット教授に出会う

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しかし戦争に行かされる

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そして出版の道が開ける

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