とあるスーパーでレジを打つ女(小池樹里杏)。 彼女は自分の顔が気になって、ロクに仕事に身が入らない様子。 年上のパート仲間との会話すると、なにやら見下した態度をとる女。 しかし彼女は自分の顔が大きいのではないか、と1人悩んでいた。
喫茶店での恋人(三田尚人)との会話では、他の女性が整形していると揶揄するこの女。 しかし整形のおかげでモデル仲間が、仕事を増やしていると彼にこぼす。 私も整形すれば成功する、と切り出す女。 それに対して、親からもらった体をいじる事に抵抗はないのか、人は外見より中身が大事だと答える恋人だった。
女は自分の発言は本気ではなかった、と取り繕うが、その一方で自らもモデルとして働いている彼女は、自分の顔が大きさが原因で、オーディションに落ちていると訴える。
顔の大きさも個性の1つ、気にし過ぎとの恋人の言葉も、全く女の耳には入らない。 2人の前のテーブルに、1人の男(斎藤工)が座る。 なぜか視線がその男に釘付けとなる彼女。 恋人に声をかけられて、ようやく彼女は我に返るのだった。
モデルのオーディション会場に現れた女。 審査員が、ライバルの小顔を褒める言葉が気にかかってしまう。 結局モデルの仕事を得られなかったが、彼女は自分の顔の大きさが原因だと信じて疑わない。 他にも問題があったようだと、自覚する気配もなかった。
広告に登場したモデルの写真、街の人々、そして恋人からも“顔デカ”と言われ、責め立てられているように感じている女。 容姿に対するコンプレックスは、もはや強迫観念になっていた。
そんな中、彼女はモデル仲間との合コンに誘われる。 集まった男女が中身の無い会話を繰り広げる中、彼女は自分を誘ったモデルが、不自然に顔を隠している事に気付く。
彼女がふと見ると、そのモデルの鼻が落ちている事に気付く。 自分より人気のモデルも、やはり整形をしていたと気付いた女は、その鼻を拾うとトイレに流して1人大笑いするのだった・・・
なんと奇想天外のお話でしょうか?
監督は清水康彦、劇場作品は初めてのようですね。
主演は斎藤工、「Diner ダイナー」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15987170 が近作です。
そして永野、脚本、原作、製作、出演と今作は基本彼の作品案ですね。 齋藤監督の「blank13」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15396797 にも出演していました。
ある女はスーパーで働きながら、モデルとしても働いていました。 しかし悩みの種は顔が大きいと思い込んでいること。 そのためになかなかオーディションに受からないと思っていました。 恋人にも愚痴り、とうとう周りがすべてそのことを罵っている幻聴も聞え始めます。 そんな時喫茶店であった男が整形の医師だという事がわかり、彼女はとうとう足を踏み入れてしまいます。
今作はホラーの範疇でしょうかね? 上映後、監督、斎藤工、永野、小池樹里杏のトークがありましたが、斎藤君は対象は世界の映画祭といっていました。 確かにシュールな作品で、多くの人が見に来る作品ではないですよね。 永野のギャグ、ネタが多く含まれていて、彼の舞台を見るともっと面白く感じるとネタバレをしていました。
でも、ほぼ毎回舞台挨拶をしてくれるのは大サービスでした。
合コン
そして整形を
それは整形とは名ばかりで
拷問のような
万力で
そして男は逃亡をする