オオバカナコ(玉城ティナ)は幼いころに両親が離婚し、母に引き取られたが、その母もカナコを置いて出て行ってしまった。 それ以来、何も信じないと決意したカナコは、人生に期待も夢も抱くことも無く、日雇いのアルバイトをして日々を過ごしていた。
ある日、街中でメキシコの 「死者の日」 を祝う一団に出会い、メキシコの町並みが写された絵葉書を手渡されるカナコ。 彼女はこの町に行きたいと願うようになり渡航費用を調べると、なんと30万円という大金が必要なことが分かる。
インターネットで 「即金・30万」 という明らかに怪しげな短時間ドライバーの仕事を見付けたカナコは、その仕事を引き受ける。 現れたのはカウボーイ(斎藤工)とディーディー(佐藤江梨子)という男女のカップル。 彼らを車で安全な場所まで送るのが仕事だったのだが、追手から発砲され、車は壁に激突する。
気が付くと、カナコとカウボーイとディーディーは縄で吊られ、下には得体のしれない液体が広がっていた。 彼らを拷問するのはブタ男(金子ノブアキ)。 叫びながら命乞いするディーディーをあっさりと液体に沈める。
カナコはブタ男に、殺さないよう懇願する。 自分は料理が出来る。 生かして損はさせない、と。 ブタ男に打たれ、気を失ったカナコが再び目を覚ますと、そこは極彩色に彩られた食堂《ダイナー》だった。カナコはダイナーのウェイトレスとして身売りされたのだった。
ダイナーの店主・ボンベロ(藤原竜也)は元殺し屋で威圧的な男。 カナコのことはすぐに替えのきく道具くらいにしか考えておらず、彼女がミスを犯すとすぐに殺そうとしてくる。
カナコはボンベロの目を盗んで食糧庫に逃げ込み、そこの金庫に大切に保管されていた美しい装飾の瓶を隠し、ボンベロに交渉を持ちかける。 その瓶は1億円以上の価値がある “ディーヴァ・ウォッカ” で、ボンベロは隠されたことに動揺を隠せない。
カナコを殺してしまっては “ディーヴァ・ウォッカ” の場所が分からなくなるため、ボンベロはしぶしぶカナコを殺さずウェイトレスとして働かせることにする。
カナコがウェイトレスになって初めて訪れた客は、全身傷だらけの殺し屋・スキン(窪田正孝)。カナコは彼を墓場を模した個室に通すのだった・・・
異色のバイオレンス作品ですね。
ヒロインは玉城ティナ、「チワワちゃん」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15843382.html が近作ですね。
物語は、殺し屋専門の食堂:ダイナーに、売られたオオバカナコの物語です。 やっと自分の夢を見つけたばかりに、その資金をためるために危ない仕事を引き受け、そしてここに連れてこられました。 しかし、彼女の特技は料理、それだけで、生き延びたんですね。
でもここにくるのは血の気の多い殺し屋ばかり、少し間違うとあっという間に殺されてしまう。 シェフでここの王はボンベロは、最高の料理を作れ、ここだけが殺し屋達の私服の時のようですが、ここではある問題が巻き起こっていきます。 ボスだった男が死んで1年、いよいよ跡目のボスを決めるときがくるんですが。
今作の原作は平山夢明 、なかなか奇才らしいお話ですね。 でも最後は結構感動の展開がまっています。
菊千代が良いんですよね。 あの大怪我から生き残るなんて(^^)
何とか生き残ったカナコ
隙を見せたら、失敗したら殺される
腕は一級品のシェフで元殺し屋
そしてボンベロの相棒の菊千代
常連のスキンはちょっと優しい