姫路藩主・松平直矩(及川光博)のもとに「国替え」の命が下る。 親藩・松平家は全国の要所となる土地を任されるが故に国替えが多く、「引っ越し大名」と呼ばれることもある藩だった。 しかし、国替えには莫大な手間と人手、そして資金を要する藩の一大事に今回も大わらわになることは必定。
国替え=引っ越しの差配をする引っ越しに手馴れている人間をと要しなくてはならないのだが、今まで担当していた人間はもう亡くなっていた。 早く新しい担当者を決めなくてはならない、しかし誰もこの難問に手を挙げようとはしない。
そんな中、藩の御刀番を務める武辺者の鷹村源右衛門(高橋一生)が、幼馴染の書庫番・片桐春之介(星野源)を推挙する。 思わぬ大命に逃げ出そうとする春之介だが、いざとなればともに腹を切ろうと言って源右衛門が励まし支えることになる。 カタツムリと呼ばれている本の虫の春之介で様々な知識はもっている彼でも、引っ越しでは何をすればいいのかと途方にくれてしまう。
しかしやがて、前回の引っ越しを取り仕切った者の娘がいることを知ると、藁にもすがる思いで彼女を訪ねる。 そこにいたのは、幼い一人息子を一人で育てている於蘭 (高畑充希)という女性だった。
於蘭の父は病をおして引っ越しの差配の仕事を務めたものの、下級藩士であったために手柄を上司にとられてしまった過去があった。 そのような過去から、一度は春之介の頼みを断る於蘭だった。
春之介は家老の本村三右衛門(松重豊)たちから詰め寄られ、結局何の案も出せないことで、切腹を言いつけられる。 そして、源右衛門が介錯をしようとしたその瞬間、於蘭が駆けつけてくる。 人に上下をつけず、正面から向き合う春之介の態度に彼女は心を開き、駆けつけたのだった。
彼女は父が残した引越しの手引きを示し、春之介を救うのだった。
しかしここからが大きな困難を伴うのだが・・・
これはなかなか面白く現実的な話ですね。
監督は犬童一心、近作は「猫は抱くもの」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15580849.html ですね。 時代劇としては 「のぼうの城」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/7575977.html 映画作りは広範囲でこなす監督ですよね。
主演は星野源、主演作としては「箱入り息子の恋」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9887002.html 以来ですね。
主演は星野源、主演作としては「箱入り息子の恋」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9887002.html 以来ですね。
一番は段取りですが、経験者の担当はもう今は亡き存在になっていました。 そしてカタツムリとあだ名される本の虫:片桐が友の鷹村の推薦で、なんと引越し奉行に任命されます。
しかし何もわからない片桐はどうしようもなく、前の担当者の娘:於蘭を頼るんですね。 始めは断る於蘭、それはぞんざいな扱いを受けた下級武士の娘のせめてもの反抗でした。 しかし片桐に誠実さに、思い直しお手伝いを、いや彼女と二人三脚で引越しを計画して行きます。
今作は、肝心な資金をどう集めるかがポイント、そして捻出するかがポイントですね。最後は感動の再会がありますが、じっと我慢の15年、ちょっとしたいざこざからこの国がえ、そして幕府隠密の暗躍もあり、なかなか面白い作品でした。
本があれば幸せだった春之介
しかし国替えが頻繁の松平直矩にまたも
そして春之助が担当に
追い込まれた時に於蘭が!
そして二人三脚で
仲間と供に引越し準備