料理研究家の赤星(片桐仁)は新疆ウイグル自治区で遭難していた。 テレビ取材中のロケで事故にあい、彼一人がなんとか一命を取り留めたのだが、こんな辺境の地でたった一人、人生もここまでかと諦める赤星だった。
しかし、世界中の美食を食べ尽くした男が最後に味わいたいと思った料理は、なんと日本の小さなラーメン店の 「清蘭」 だった。 清蘭のラーメンを食べるまでは死ねない、
料理研究家にも愛されるラーメン店 「清蘭」 は廃業の危機を迎えていた。 店主の烈土(石橋蓮司)の妻(ふくまつみ)は類まれなる食欲の持ち主で 「清蘭」 の味を支えていた。 しかし、その妻が亡くなり 「清蘭」 の味は落ちて人気がなくなってしまっていた。
烈土は人生をあきらめ、店の屋上から自殺を図ろうとする。 そんな時、孫娘が自殺を図ったと烈土の携帯に電話がかかる。
烈土の孫娘の茉莉絵(中村ゆりか)は普通に暮らしていた女子高生だった。 そして親友のコジマ(葵わかな)といつもつるんでいたが、そんな茉莉絵にボーイフレンドができる。 ルンルンの茉莉絵だったが、なんとその男は、コジマも好きだった男だった。 そしてなんと略奪してしまうコジマ、親友に裏切られ、クラスで孤立していってしまう茉莉絵。 そして彼女は手首を切ってしまうのだった。
病院に駆けつける烈土、一命を取り留めた茉莉絵だったが、もう同じ学校には行けず転校をしてしまうのだった。
そんな落ち込んでいる茉莉絵に、烈土は清蘭のラーメンを食べさせてくれる。 その時茉莉絵の中に何かが宿るのだった。 小さいころからおじいちゃんのラーメンが大好きだった茉莉絵、彼女はこのラーメンを自分で作りたいと思うようになった。
清蘭のラーメン復活を目指す茉莉絵、そう簡単には清蘭のラーメンができるわけがない。 そして赤星はまたそのラーメンを食べれるのだろうか?・・・
見れました!レイトかと思っていましたが、まだ見れる時間に上映されていたんですよね。
監督は熊谷祐紀、初めて作品を見ますが6月のゾンビ映画が公開されるようですね。
主演は中村ゆかり、はじめてみる女優さんです。 雰囲気を持った感じの女性ですね。
そして葵わかな、今の朝ドラの主演をしていますが、「サバイバルファミリー」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14748297.html 「逆光の頃」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15030784.html に出演しています。
師匠の祖父に石橋蓮司、最近の作品だと、声の出演で 「彼岸島 デラックス」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14501994.html で師匠役でした。 まあテレビも映画も数しれずですが。
物語は、晴嵐のラーメンで人生を取り戻していく3人を中心にした物語ですね。 遭難をして絶体絶命の赤星、妻の死から清蘭のラーメンができなくなった烈土、そして恋人と親友に裏切られた茉莉絵、そんな3人にもう一度生きて行こうという気にさせられたのが、ラーメンなんですね。
何の変哲もないラーメン、どこにでもあるラーメン屋、いや逆にこういう個人店は少なくなりつつあるのかもしれません。 そしてあっても代かわりの時に、閉店したり、味が変わったり、結局は無くなってしまう事も多いようですね。
個人的な話ですが、私が行く地元の中華料理屋も、おやじさんと奥さんでやっていますが、おやじさんも70を超し、あと何年できるかなんて話をしています。 ここが無くなると、私は困ってしまいますが…
さて、修行開始をして、麺作りにはまず体力という事で、体も鍛え始める茉莉絵ですが、そんな彼女に致命的なことがわかります。 それは食が細い事なんですね。 どうして晴嵐のラーメンが絶品だったのか? その一つは、亡き奥さんの絶妙な麺上げがあったからなんですね。 どうして奥さんはそれができたのか? それは無類の食いしん坊だったからです。
自分が食べたいタイミングで麺をゆで上げる、それも100食以上集中力が切れない、これが重要なんですね。 そしてもう一つ(^^)
間違いなくラーメンが、それも塩ラーメンが食べたくなる作品、でもおいしいところで食べたいですよね(^^)