1991年、父親を亡くしてひどく落ち込んだダニエル・ミドルトン(ティモシー・シャラメ)は、ケープコッドの叔母の家で夏の間3ヶ月間過ごす事になる。
地元の同年代達と打ち解けずにいたダニエルが、ある日コンビニでバイトをしていると、地元では誰もが知るドラッグの売人で人を殺したこともあるという噂を持った有名な問題児ハンター・ストロベリー(アレックス・ロー)が入店し、ダニエルにドラッグを隠すように要求する。 ハンターの後を追ってパトカーが来たのを見たダニエルは、とっさにそのドラッグを隠してやる。 これをきっかけにハンターとつるむようになったダニエルは、初めてドラッグを体験する。
ある日、前に停車していた車から、彼氏と喧嘩した様子で美しい少女が出てきて、ダニエルの車へ乗り込むと、家まで送るように言う。 彼女を家まで送り届けたダニエルは、その日から彼女の事を忘れらず、その事をハンターに話すが、それが自分の妹マッケイラ(マイカ・モンロー)の事だと気づいたハンターから「彼女には近づくな」と忠告される。
この頃から、ダニエルはハンターと一緒にドラッグを売って金稼ぎをするようになっていた。 ある日、ダニエルとハンターの元をデックス(エモリー・コーエン)と言う男が訪れ、売人の仕事を持ちかける。 この仕事を受けた二人は、上手くドラッグを沢山売りさばき大金を稼ぐのだった。
夜の遊園地で花火が行われるこの日、そこでマッケイラを見つけたダニエルは、彼女にキスをするのだった。 その場でマッケイラの彼氏に殴られたダニエルだったが、数日後、レストランでマッケイラと再会すると、今度は彼女からキスをされる。 こうして二人が交際を始めた同じ頃、ハンターも、裕福な家出身のエイミーという少女と付き合い始める・・・
これも若いときのひと夏の経験、しかし破滅の香りがしますね。
監督はイライジャ・バイナム、これが長編デビュー作ですね。
物語は、目立たず、半分引きこもりのような生活をしているダニエルのお話。 父を亡くしたショックなのか、あまり他人から相手にされない存在でしたが、ある日バイト中にドラッグを持ってきて、隠してくれと頼まれた札付のワル・ハンターと知り合います。
ハッパを経験し、細々と売人をすることになった二人でしたが、ダニエルの野望がどんどん膨らんで行きます。 そしてマッケイラとの出会いも、彼の野心に拍車をかけるんですね。
こういう作品は、どこか危なさを感じますね。 それもハッパの売人から脱却をしようとする更に危険度が増していくところですね。 そして一番は、ハンターの妹と付き合い始めたこと。ダニエルは二人に関係をひた隠しにする、ばれてしまうと自分が破滅することを知っているからなんですね。
ラストは彼の人生の多くが終わった感じを醸し出しています。ちょっとした哀愁を感じました。
父の死でちょっと篭ってしまうダニエル
でも父はもう戻らない
パーティーに行っても
そんな時ハンターと出会う
そしてマリファナで一儲けをして
マッケイラと付き合いだすが