ジャーナリストであるデヴィッド(スティーヴ・カレル)は出版社に自分が書き上げた原稿を持ち込む。 デヴィッドは 「これは薬物中毒の息子のニック(ティモシー・シャラメ)の記録で、完璧に個人的なものであり、と今日まで戦い続けているものだ」 と語る。
デヴィッドはニックの母親ヴィッキー・シェフ(エイミー・ライアン)と別れ、今は子供達と新しいパートナーでアーティストのカレン(モーラ・ティアニー)と暮らしていた。 デヴィッドはニックとの思い出を振り返る。
ニックが薬物を使用していることが判明したこと、車で一緒に向かった薬物治療センターのこと。 幼い頃に同じように自分の車に乗り、お気に入りの音楽を楽しそうに熱唱していたニックの姿が重なるのだった。
ニックはセンターに入ることが決まるが、治療の最中施設を脱走してしまう。 デヴィッドが街を駆け回って見つけたニックは、雨に濡れ弱々しく泣きじゃくっていた。
円満の親子仲だった2人。 カレンとの間に生まれた子供、自分の兄弟を愛おしそうに抱きしめるニックの姿からは、どう考えても中毒には見えないのだが。
絵や文章を書いたり音楽が好きなニック、父親デヴィッドと一緒に出かけたサーフィン。 ニックは賢く運動が好きな少年だった。
しかし、好奇心旺盛で、思春期に入った頃からウィードやアルコールに手を出し始め、その好奇心と、10代後半ならではの混乱めいた感情は、彼を薬物の使用へと導いていくのだった。
ニックはやがて治療センターから帰ってくる。 中毒は治ったように見え、彼は大学に通い始め、ガールフレンドもできた。 順調に進み始めかように見えた生活、しかし穏やかな日々は一瞬なのだった・・・
薬物中毒の恐ろしさ、日本でも有名芸能人、スポーツ選手が逮捕されると、いつも何で? と思いますが。
監督はフェリックス・ヴァン・フルーニンゲン、作品を見るのは初めての監督です。
そしてティモシー・シャラメ、「レディ・バード」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15538333.html に出演していて、「君の名前で僕を呼んで」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15512886.html では凄い作品に仕上がっていました。
物語は、息子が薬物に走ってしまった家族の物語です。 特に非行に走っている少年ではなく、頭が良く、サーフィンも上手く、父との仲も良好でした。 唯一ちょっと気がかりなのが両親の離婚でしたが、父の再婚相手もカレンも愛情をもって接してくれています。 弟の誕生の時は、ニック自身も喜び、妹もいて、兄弟仲もよかった。
しかし少し繊細かもしれない彼の性格、それ隙の入り込むところだったかもしれません。
気が付いたときはあらゆるドラッグをするようになり施設に入ることになってしまいます。
今作は、縁のない人間から見ると “どうして?” という疑問符がいっぱい着くんですよね。 でもそれこそが薬物の恐ろしさなのかもしれません。 今作の主人公は奇跡的に命を取り留めているそうですが、ここまでやっていたら、ボロボロになって自殺だったり、中毒死をするそうです。
父と息子の仲はよかった
しかしドラッグに手を出し施設に
そして何とか落ち着き家族の元へ
サーフィンにいく家族
しかし、再び、母の元にも
大学にも通い始めたのに