幼い頃、父に徹底的に鍛えられた新免武蔵(細田善彦)は21歳の時、剣術の名門・吉岡家に挑むため、京を訪れる。 当主・吉岡清十郎(原田龍二)との試合のつもりが、弟の伝七郎(武智健二)、さらに一門数十名との一乗寺下がり松での決闘となり、熾烈な戦いを繰り広げる。
宮本武蔵、いろんなところで作品になる剣豪ですね。
監督は三神康雄、「蠢動 -しゅんどう-」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10480990.html で注目を集めた監督で、自主制作なんですが、有名俳優が多く出演した重厚なできでした。
主演は細田善彦、「羊の木」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15377776.html に出演していました。
目黒祐樹は監督の前作にも出演、「海すずめ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15731959.html が近作ですね。
物語は、若き武蔵の幼少期から、あの巌流島までのお話です。 幼いころから厳しく、虐待に誓いほどの過酷な教育を受けた武蔵は、我流の剣で、強くはなっていました。 そして彼が挑んだのが吉岡道場でした。
道場主の清十郎との試合は、最初に剣が入ったのは清十郎でしたが、武蔵の肉を切らして骨を立つの剣に、道場側は激高します。 そして弟の伝七郎に今度は私闘のような戦いをさせます。
そうなると、武蔵の野獣のような剣に伝七郎は命を落とし、そこからは面子をかけた殺戮に発展していくんですね。
一方の小次郎は、細川藩の剣術指南に召抱えられますが、そこでだんだんと疎まれていきます。
三上氏の自主制作ということですが、人脈といいますか、豪華なベテラン俳優が多く今回も出演する中、若い細田善彦を主演に抜擢する大胆さもありますね。 武蔵を描くとき、荒々しさと無敵な強さを想像しますが、幼少期から描くことによって、逆に彼の弱さ、幼さも明かされています。
監督の作る時代劇は迫力がありますね。
武蔵の挑戦を受ける清十郎
正式な試合で立ち会う沢村と板倉
さらに伝七郎との戦い
そして道場総でとなっていく
一方の小次郎は剣術指南に召抱えられていた
姉の吟だけが武蔵を気遣う