2018年作品、クラウディオ・ポリ監督、トニ・セルヴィッロ出演。
ナチス・ドイツはピカソやゴッホ、ゴーギャン、シャガール、クレーらの名作を退廃芸術と貶める一方、アーリア人による写実的で古典主義的な作品を擁護。 そして、青年時代に画家志望だったヒトラーは故郷に近いリンツに総統美術館を建設しようとし、ユダヤ人富裕層やユダヤ人美術収集家、ルーブル美術館から問答無用で憧れの名品や価値ある退廃美術の略奪を繰り返した。
1933~45年にナチス・ドイツがヨーロッパ各地で略奪した芸術品は約60万点におよび、戦後70年以上経った今でも10万点が行方不明と言われる。
本作では、歴史家や美術研究家、略奪された美術品の相続人や奪還運動に携わる関係者の証言をもとに、ヒトラーの思想の背景と略奪された美術品が辿った闇の美術史に迫る。
ヒトラーの起こした大戦で大きな損失は、やはり芸術品の数々ですね。
監督はクラウディオ・ポリ、初めての監督作品でしょうか?
トニー・セルヴィッロが進行役を勤めています。 出演作は記事にしていないようです。
今作は、結構映画で画がかれている、第二次大戦中のナチが奪っていった美術品について、ドキュメンタリーで取り上げています。 ユダヤ人から奪うだけでなく、占領した国から根こそぎ奪っていくんですね。 その実態は、ヒトラーではなくゲーリングが率先して美実品を奪っていたのが始まりのようです。 そしてそれに感化され、ヒトラーも収集を開始して行った、そんな感じの流れになっていた事が明かされています。
「ミケランジェロ・プロジェクト」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13640884.html 「黄金のアデーレ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13692330.html という作品でも描かれていますが、これも氷山の一角なんでしょうね。