anttiorbの映画、映像の世界

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30年後の同窓会


2003年12月。 ラリー・シェパード=ドク(スティーヴ・カレル)は友人のサル・ネルソン(ブライアン・クランストン)が経営する酒場を訪れた。 ドクとネルソンは海軍に勤務していた頃からの友人で、一緒にベトナム戦争に従軍した。 ドクは衛生兵として勤務してきたが、品行方正さを欠く振る舞いが原因で軍の刑務所に収監され、そのまま除隊させられてしまったのだという。 始めはドクとわからなかったサルだったが、すぐに意気投合、その夜は店で飲み明かすのだった。
翌朝、ドクはあるところに行きたいといって、ネルソンに車を出させる。 彼が行った先は教会、牧師が説教をしている最中だったが、何と彼は友人のリチャード・ミューラー(ローレンス・フィッシュバーン)だった。 彼が牧師になっているなんて、驚くネルソンだったが、ミューラーもベトナム戦争の頃からの友人であった。
ミューラーの妻・ルース(ディアーナ・リード=フォスター)を交えたその晩、ドクは自分の妻が亡くなったことを2人に明かし、「俺の息子のラリーはイラク戦争で命を落とした。 死体を引き取りに行かなければならないのだが、1人じゃ心細い。 だから、2人に付いてきて欲しい」 と告白するのだった。
頼み込まれたミューラーは教会を離れることに難色を示したが、妻に説得されて渋々ドクに同行することにした。 初めに行ったのは、彼が埋葬される予定のアーリントン墓地、しかしまだ遺体は着いていない。 ドク一行はワシントンD.C.へと向かった。
道中、ネルソンは昔とすっかり変わってしまったミューラーへの不満を漏らした。ミューラーはベトナムで女遊びをするほど奔放な性格だったが、キリスト教に触れてからというもの、すっかり敬虔な人間になっていたのである。 一方のミューラーは昔から成熟が見られないネルソンに失望していた。 
ドーバー空軍基地に到着してすぐ、ドクは息子の遺体と対面させろと息巻いたが、基地の責任者であるウィリッツ中佐(ユル・ヴァスケス)は「ご遺体を見ない方が良い」とドクに言った。
中佐の言葉を顧みずにラリーの遺体を見に行ったドクは、すっかり気落ちしてしまった。 その頃、ネルソンとミューラーはラリーの親友・チャーリー・ワシントン(J・クイントン・ジョンソン )と話をしていた。 2人はワシントンからラリーの死に関する衝撃の真実を聞かされることとなった。
ラリーはワシントンの代わりに買い物に行ったときに後ろから撃たれたと言うことだった。 ネルソンは、中佐の許可を得て、その時の様子をドクにワシントンから話させる。
ドクは態度を変え、ラリーを故郷に埋葬したいと言い出す。 今までそんな説明を一切受けていない、アメリカの戦争は本当に国を守るためなのか? 大きな疑問が今また湧き上がって来るのだった。 そして故郷に向かっての旅が始まる・・・

これもつらいお話ですが、3人の関係が何かいい感じでした。
監督はリチャード・リンクレイター、近作は 「エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14609221.html ですが、やはり長くカメラを回した 「6才のボクが、大人になるまで。」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13369953.html と 「ビフォア」 3部作 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/MYBLOG/yblog.html?fid=0&m=lc&sk=0&sv=%A5%D3%A5%D5%A5%A9%A5%A2 が印象的でしたね。
主演は3人、ドク役でスティーヴ・カレル、近作は 「カフェ・ソサエティ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14907918.html のフィル役ですね。

物語は、いきなりサルのところに現れたドクのシーンから始まります。 始めは誰かわからなかったサルでしたが、すぐに息投合そしてもう一人のところに行きます。ミューラーは激変していましたが、事情を聞いて3人の旅が始まります。 そしてそれはドクの息子ラリーを埋葬するためなんですが、実は3人にもある心に引っかかっていることがあるんですね。
しかし裏のテーマには、アメリカの仕掛ける戦争に、いかに騙されているか? 何のための戦争なのかが色濃くえがかれています。 監督の思いも強烈に書かれている感じがする感動作でした。

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サルのところにいきなり現れたドク

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そしてドクは教会にサルを連れて行く

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そして3人でドクの息子の遺体の所に

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息子の姿を見るドク

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そして3人はドクの住んでいるところに向かう

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