イタリア、ローマ。
広告代理店に勤めるテオ(アドリアーノ・ジャンニーニ)は、典型的なプレイボーイだった。 恋人、愛人、家族とは適度な距離を置いて向き合わないままに、仕事漬けの毎日を送っていた。
暗闇の中を白杖で進むダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)のワークショップに参加した彼は、アテンドスタッフとして働いていた盲目の女性・エマ(ヴァレリア・ゴリノ)の声に魅せらる。
思春期に視力を失った彼女は、フランス人の夫と離婚したのち、オステオパシー:理学療法士の施術者として自立して生きている女性だった。
テオは急速に彼女に惹かれていく。 そして、ふたりは関係を深めるが、テオは恋人グレタ(アンナ・フェルツェッティ)と向き合えないままだった。
そして、テオとエマがスーパーマーケットで一緒の所に、グレタが鉢合わせしてしまいう。
テオがグレタに 「ボランティアをしている」 と言い訳していたことを知り、深く傷ついたエマは…
ちょっと変わったラブストーリーでしたね。
監督はシルヴィオ・ソルディーニ、作品を見るのは、初めての監督です。
主演のエマ役はヴァレリア・ゴリノ、「人間の値打ち」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14821648.html に出演していましたね。
そしてアドリアーノ・ジャンニーニ、記事にした作品はないようです。
物語は、遊び人といってもいいくらいのテオが出会った盲目の女性テオに惹かれるお話ですね。 でも彼はれっきとした恋人がいます。 そして家族からも彼女からも籍を入れて欲しいと言い寄られていますが、彼はのらりくらりとかわしています。
仕事は広告代理店で、責任ある立場で、そこそこ忙しく、ちょうどいまは大きな仕事に取り掛かっているところです。 DIDという、ワークショップは、真っ暗なところで、ここでエマと知り合います。
彼女は、弱視の友達がいて、彼女とは気の置けない関係で、知り合ったテオにはじめから気に入っているようです。 3人で家で食事をしたり、彼は心地いい空間で、エマの世話をするのは苦痛ではないようですね。 だからと言って彼は恋人とわかれることなどは全く考えていません。
そしてとうとう遭遇してしまうんですが、そこでテオはその場をただ逃げようと変な言い訳をしてしまいます。
今作は、盲目の女性と軽い男性の恋のお話ですが、彼が何を選択するのか? と、盲目の女性を演じているゴリノが、独特の綺麗さと、ハスキーな声がなかなかいいんですよね。
そして冒頭シーンとラストがしっかり繋がる、いいエンディングだったと思います。