2015年作品、ジェンナーロ・ヌンツィアンテ監督、ケッコ・ザローネ主演。
アフリカでタクシーに乗ってある場所へ向かっていたケッコ(ケッコ・ザローネ)は、車の故障で運転手と共に歩いて目的地へ向かおうとしていた。 無責任な運転手と歩いていると、一番恐れていた原住民に捕まり、部族の長の前に連れて行かれる。
長は、自分たちの地を侵略に来たと怒っているが、そうではないと証明するには、自身の人生を語れと言うのだった。
ケッコは子供の頃からの夢を叶え、リストラの心配のない公務員として働いていた。自宅は役所の真ん前、歩いて5秒のところにあるのだった。 父(マウリツィオ・ミケーリ)も公務員、恋人(アッズッラ・マルティーノ)はいるが、結婚する気は無く、実家で悠々自適な日々を過ごしていた。
そんなある日、マーニョ大臣(ニンニ・ブルスケッタ )が就任、大胆な改革に乗り出すのだった。 公務員を削減するという突然の政府のからの発表により、リストラの対象になってしまう。
ピネットは、絶対公務員を辞めてはいけない、徹底抗戦をしろというのだった。 そのため彼はリストラ担当のシローニ女史(ソニア・ベルガマスコ )から過酷な人事異動を言われる。
さっそく婚約者から別れを告げられた彼だが、ケッコはしぶとかった。 行く先々で生き残り、逆にリストラどころか、国は彼のために大きな出費を強いるようになってしまう。
そこでシローニはキッコに自主退職の書類にサインをさせようとノルウェーの離島にある観測所へ移動させてしまうのだった。
そこで彼は観測所の研究員ヴァレリア(エレオノーラ・ジョヴァナルディ)と運命的な出会いをするのだったが…
公開時には3本同時に日本に来たようですが、今作が近場の2番館にかかりました。
監督はジェンナーロ・ヌンツィアンテ、日本公開は初めての監督のようですね。
主演はケッコ・ザローネ、彼も初めて見ました。 相手役のエレオノーラ・ジョヴァナルディも見た事がない中、シローニ女史役のソニア・ベルガマスコは見た事がありますね。「孤独な天使たち」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10967248.html で主人公の母親役をしていました。
物語は、アフリカの原住民に捕まったケッコの語りで始まって行きます。 実はこの部族の長は、すぐに嘘を見抜いてしまう力があるんですね。 だから途中ではしょろうとした時はすぐに見抜き、ケッコは危機一髪になります。
公務員削減を打ち出したイタリア、そのために対象者は割増しの退職金をもらって、辞めていくんですが、親子2代の公務員、それも目の前が職場で、賄賂も受け取り放題の美味しい職から離れるなんてありえないケッコ。
そして過酷な左遷に、彼の持ち前の逞しさから、どんどん生き残っていくんですね。しかしそこで出会ったヴァレリア、魅力的な女性なんですが、彼女は実に複雑というか、大胆で恋多き女性なんですね。
実は3人の子持ち、でも意外に子供たちから気に入られたケッコ、公務員生活も伊達じゃなく器用なところを発揮していくんですがね(^^)
なかなか陽気なイタリアン、十分に楽しませてくれる秀作です。
リストラの対象になったケッコ
飛ばされるが
行く先々で順応する
そこで出会ったヴァれリア
子沢山の彼女に驚くが