anttiorbの映画、映像の世界

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半世界

2019年作品、阪本順治監督、稲垣吾郎 長谷川博己 池脇千鶴 渋川清彦出演。

とある地方都市のさらに郊外に暮らす高村紘(稲垣吾郎)とその妻・初乃(池脇千鶴)、息子・明(杉田雷麟)の家族は、父から受け継いだ山中の炭焼き窯で備長炭を製炭して暮らしている。
ある日、中学からの旧友で、海外派遣されていた自衛隊員の沖山瑛介(長谷川博己)が突然町に帰ってくる。  瑛介は妻子と別れて、一人で故郷に戻ってきた様子だった。 紘は、同じく同級生で中古車販売業を営む岩井光彦(渋川清彦)も呼び、十数年振りに3人で酒を飲む。
翌日、3人は廃墟同然だった瑛介の実家を掃除し、住める状態にする。 紘と光彦は、海外での派遣活動で瑛介が心の傷を負い、それが妻子と別れ、故郷に戻ってきた原因なのではと感じるが、直接聞くこともできずにいた。
紘の息子の明は反抗期の真っ最中で、学校でいじめられているようだが、紘は気に留めていなかった。 紘は光彦から、息子に関心を持っておらず、それが息子にもバレていると指摘され、ハッとする。
数日後、過去を引きずったまま仕事もしていない瑛介を、紘は自分の仕事に誘う。炭材のウバメガシをチェーンソーで伐採し、枝打ちして短く切断すると、窯に火を入れ、炭を掻き出しては灰を掛けることを繰り返す。 炭ができると、段ボールに詰め、新規の顧客を開拓しようと営業活動をする。 瑛介は、紘がひとりでやってきた仕事ぶりに驚きを隠せない。 紘はこれまで感じたことのない張り合いを感じるようになり、そんな父を見る明の目にも変化が現れる。 すべてが順調に向かい始めているように見えたが…

SMAPの吾郎ちゃんの主演作。
監督は阪本順治、近作は 「エルネスト」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15174673.html となります。 なかなか面白い視点の作品でした。
主演は稲垣吾郎、解散後 「クソ野郎と美しき世界」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15461822.html 以来の出演作となります。
そして渋川清彦、主演作は見逃しましたが、「アウト&アウト」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15781196.html が近作となります。

物語は、ある地方都市での炭焼き製炭業を営む家族の作品です。 父親の後をついで、一人で行っている高村。 しかし、なかなか彼の仕事ぶりは評価されていないようです。 妻の初乃も息子に関して無関心の態度に、怒りをもっていますし、息子の明はいじめを受けていて、父の無関心にぶつけどころのない憤りを持っています。 そんな時、沖山が突然帰ってきました。
中学を出て、自営隊に入った彼は、暗い表情で、無人となり朽ち果てつつあった実家に入ってきます。 初乃の父が工務店なので、手直しをしてあげますが、礼を言っても笑顔がない。 いったい何があったのか?

今作は中学までいろいろつるんでいた3人の男のドラマなんですが、その中にいろんな問題をはらんだ作品です。 跡継ぎ問題の地方、自衛隊国際貢献、イジメ、親子の関係、もう少し会話があったら、こうはならなかった、もっとはやく解決していたんじゃないか? そう思うお話なんですが、裏を返せば、そうならない事がやはり人生であり、普通の生活なのかな? そうも感じました。
悲劇で終わりますが、息子の明の心には小さな火が灯ったお話でもありました。


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備長炭を製炭して暮らしている高村

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そんなところに帰ってきた沖山

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中古車販売をしながら保護司をしている岩井

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3人は再会を祝して飲むが

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夫を支えながら、息子のいじめに悩む初乃

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