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メアリーの総て

2017年作品、ハイファ・アル=マンスール監督、エル・ファニング ダグラス・ブース トム・スターリッジ ベル・パウリー出演。

19世紀、イギリス。 作家を目指す少女:メアリー・シェリー(エル・ファニング)は折り合いの悪い継母と離れ、父の友人のもとで暮らし始める。
ある夜、屋敷で読書会が開かれ 『異端の天才詩人』 と噂されるパーシー・シェリー(ダグラス・ブース)と出会う。
いったんは彼との出会いはそれっきりだと思ったメアリーだったが、なんと彼は、家に戻ったメアリーの元の彼女の父のウィリアム・ゴドウィン(スティーヴン・ディレイン)を訪ね、弟子入りをして住み込み始めるのだった。 もちろん目当てはメアリー、しかし一応彼女は自分を追いかけてくれてきたと思い、彼との恋にまい進する。
互いの才能に強く惹かれ合う2人だったが、パーシーには妻子がいたことが発覚する。 妻と娘がメアリーのところに来て、行方を捜していたのだった。 しかし、パーシーは、恋愛の自由を訴え、メアリーは父から勘当をされ家から飛び出してしまう、そして妹のクレア(ベル・パウリー)も行動を共にする。
しかし、幸せの日々は長くは続かず、さまざまな試練と苦悩が彼女を襲い始める。 メアリーは女の子を出産するが、借金の取り立てから逃げる途中で、娘は命を落とす。
その後、悪名高い詩人バイロン卿(トム・スターリッジ)の別荘に、失意のメアリーは、夫と共に滞在していた。 クレアがバイロン卿の子供を身篭ったと言う事で、転がり込んだのだった。 そこで皆でひとりずつオリジナルの怪奇談を書いて披露しよう、と持ちかけられる。
深い哀しみと喪失に打ちひしがれる彼女の中で、何かが生まれようとしていた。 メアリーの作家としての才能は目覚めて、ついに伝説の怪物 『フランケンシュタイン』を産み落とす。
しかしメアリーを取り巻く苦難は、執筆活動の加速とともに深くなっていく・・・

あの「フランケンシュタイン」の作者は女性なんですね。
監督はハイファ・アル=マンスール、「少女は自転車にのって」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11334381.html が前作でした。 イスラム圏の女性の実情を表した力作でした。
主演はエル・ファニング、「The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ」 
https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15416834.html では重要な役どころ、「パーティで女の子に話しかけるには」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15265912.html ではちょっと異世界の女の子役でした。
そしてダグラス・ブース、「高慢と偏見とゾンビ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14465313.html ではビングリー役をしていました。

物語は、メアリーの生涯を追いながら、彼女が 「フランケンシュタイン」 を書き上げるまでを語っています。
窮屈な義母の下、閉鎖感を感じていた彼女は、家からはなれ父の友人の基に行きます。 そこで彼女は自由な空気の中、パーシーと知り合います。 金持ちのボンボンで詩人、モテモテの彼はさっそく近づいてきます。
しかし家に帰ることになり、彼との中も終りと思った矢先彼は追いかけるようにメアリーの下に転がり込んできます。 そして彼女と妹のクレアと家を出てしまいます。
このパーシーという男が、傍から見ると、自由という口実にしたい事をするとんでもないやからなんですがね。
しかし彼女は彼と行動をともにして、創作を続けていくんですね。
今作は、書き上げて発表、しかしそこからもうひと波乱があるんですね。 やはり女性の地位が低い時代、作家は男性という固定観念があることがわかります。 なかなか、厳しい時代に名著と書き上げたメアリーの生き様がいいですね。

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友人の家で知り合ったパーシー

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しかしそれがメアリーの人生を変えていく

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妹を連れ3人で家を出る

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そしてバイロン卿の下へ

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5人の生活が始まる

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