現場に赴いた荒川北署の刑事・吉田達夫(寺尾聰)は捜査に取り掛かるが、マンション内で聞き込みを始めた矢先、2025号室から今度は中年の男女と老女の3人の凄惨な他殺死体が見つかった。
平和なマンションに突如出現した、4人の死体。 この4人は、当然2025号室に住んでいた家族であろうと思われた。 しかし、住民台帳に記されている特徴とは年齢も性別も全く一致せず、捜査陣は混乱する。
さらに死亡推定時刻と思われる頃、マンションのエレベーターに設置されていた監視カメラに、住民ではない二人の人物が映りこんでいたことが判明。 しかし、その人物の正体も、被害者との関係性についても、手がかりは見つからない。
一方、4人もの人間を惨殺した犯人に対し警察の追及が激しさを増す中、都内のある簡易旅館では、あの監視カメラに映っていた男が人目を忍んで潜伏していた。 彼の本心とは? 次なる狙いとは何なのか!?・・・
さらに死亡推定時刻と思われる頃、マンションのエレベーターに設置されていた監視カメラに、住民ではない二人の人物が映りこんでいたことが判明。 しかし、その人物の正体も、被害者との関係性についても、手がかりは見つからない。
一方、4人もの人間を惨殺した犯人に対し警察の追及が激しさを増す中、都内のある簡易旅館では、あの監視カメラに映っていた男が人目を忍んで潜伏していた。 彼の本心とは? 次なる狙いとは何なのか!?・・・
直木賞受賞作品となった今作ですね。
監督は山本剛義、TBSの関連会社所属で、ドラマを多く撮っているようですが、今年映画も撮っていて公開されそうですね。
まで遡るようですね。
物語は、転落事故がまず起こります。 自殺か事故か、この時点ではわかりませんが、その部屋には3人の他殺体があったこと。 そして、マンションの防犯カメラには、ふたりの謎の人間が映っていたんですね。
そこからこの家族を襲った殺人事件との見方がされていきます。
しかしそう簡単には行かないことがおきます。 そう死んだ4人は全くの赤の他人だったことがだんだんわかってくるからです。 そして4人の素性が全くわからない、住んでいたはずの4人とは全く違う人物が殺されていたんです。
今作も、宮部作品の中でも難解なサスペンスでした。 まず4人が誰なのか? そして、カメラに映った二人は誰なのか? 生きているのか? 家族とは? がいろんな場面で語られる、問いかけられる、ドラマ性の強いお話であることも、今作の特徴でしたね。
転落死と殺人事件が起こる
しかし4人は全く繋がりがなかった