平成27年。 3月31日に閉館を迎える予定の老舗の古い映画館 『くらら劇場』。 映写技師の沢村貞一(大西信満)が狭い映写室からスクリーンを見つめていると、映っているはずのない黒ずくめの少女(イオリ)が画面に見え始めた。 訴えかけるように沢村を見つめる少女。 しかし上映後にフィルムチェックをしても、あの少女はやはりどこにも映っていない。
映画館の受付嬢・寺門裕美(稲生恵)はオーナーの山下五郎(三上寛)に手を握られて、反射的に振りはらった。 不快感を味わったので、洗面所で執拗に手を洗う。
またある日、上映後の客席にあの黒ずくめの少女の姿があった。 沢村は少女を映写室の控室に匿うが、気づくと少女は消えてしまっている。 どこを探しても少女はおらず、街をさまよう沢村。
やがて少女の幻影に導かれるように川原にたどり着いた彼の脳裏に、失った記憶が蘇っていく。 少女の頭には、禍々しい花・華魂が咲き…
前作に引き続き怪しい花が咲く作品です。
監督は同じく佐藤寿保。
そしてイオリ、彼女は今作以外にクレジットはありません。
物語は、終焉を迎えた映画館のお話です。 借金を抱え、行き詰った映画館、3月いっぱいで閉館ですが、オーナーは借金を払い終えていないようです。 そしてすがるように受付嬢にエロい頼みをするんですが、なんと奇跡がおき彼女は許してくれます。 そこから倒錯の世界に入って行くんですが、沢村が出会った謎の少女が、不気味であり、いじらしいんですね。
どうしてここに出てきたのか? そしてあの花が咲き始めるんですね。
最後は映画と現実の境目がなくなり、もう狂乱の世界になっていきますが、ホラーとピンクの融合という路線は一層すすんでいった続編でした。 でも1作目と話は続いてはいません。
閉館の映画館
謎の少女が
スクリーンから出てきて
みんなが狂い始める
そしてあの怪しい華が咲く