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ルームロンダリング

2018年作品、片桐健滋監督、池田エライザ 渋川清彦 健太郎 光宗薫出演。

八雲御子(池田エライザ)は5歳で父と死別、その翌年に母(つみきみほ)が失踪し、その後は祖母(渡辺えり)のもとで育った。 しかし18歳の時に祖母も他界し、天涯孤独の身に。 しかし葬式の日、見知らぬ男が現われ、祖母に毒づき、そして彼が御子を引き取ると宣言するのだった。
その男は、母の弟・雷土悟郎(オダギリジョー)で、不幸が重なり自分の殻に閉じこもる彼女に、いわくつきの物件に住みその履歴を帳消しにするルームロンダリングのアルバイトを持ちかけてきた。 訳あり物件を転々とするうちに、御子は部屋に居座る幽霊を見、会話する能力に目覚めていく。
御子は、新たな部屋に引っ越し風呂場で春日公比古(渋川清彦)の幽霊と鉢合わせても驚きもしない。 奇妙な共同生活を続けるうちに、公比古はあるテープを見つける。 それは、レコード会社に送れないまま死んでしまい後悔しているデモテープだった。 公比古は御子に今からでも送ってほしいと頼み込むが、折しも悟郎から連絡が入り、新たな物件に引っ越すことになってしまう。
次の部屋には、見知らぬ男に殺されたOLの幽霊・千夏本悠希(光宗薫)がいた。 事件当時異変には気付きながら何もできなかった隣人の虹川亜樹人(健太郎)は、そのことを悔やんでいた。 そこへ、御子がまだ送っていないデモテープへの執着から公比古が現れる。 悠希の恨みを晴らしたい御子は、犯人の似顔絵を描き探すことを思いつく。
亜樹人はその似顔絵をもとに警察に連絡するのだった・・・

本命の作品が、満員で入れなく、この作品にしましたが、これが意外に面白かった。
監督は片桐健滋、映画での監督は初めてですね。 多くの作品に助監督として参加していますが。
主演は池田エライザ、「伊籐君 A to E」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15596787.html に出演していますが、8月公開の韓国リメイク作品にも出演しています。
そしてオダギリジョー、「南瓜とマヨネーズ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15248263.html が近作ですね。 この作品も似たような色合いの役でした。
そして渋川清彦、幽霊役ですが上手いですよね。 新作は見逃してしまいましたが、どこかでセカンド上映しないかなあと思っています。 今公開中の 「パンク侍、斬られて候」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15589222.html に出演しています。

物語は、奇妙な仕事を始めた、18歳の少女のお話です。 ある日、母が突然いなくなり、祖母が彼女を育ててくれましたが、その母も他界した時に現れたのが、変な感じの母の弟でした。 閉じこもってしまった彼女ですが、意外に肝が据わっている。 そんな彼女はワケあり物件を扱う叔父に言われてはじめたのが “ルームロンダリング” でした。
マネーロンダリングは聞いたことがありますが、資金洗浄という意味合いでは、“部屋洗浄”ということですね。 そう、自殺をした部屋は、その直後の入居者には、説明責任があるらしいですね。 しかしその後の入居者には責任が無いようです。 彼女はそのいわくつきの事件直後の入居者専門で入居する仕事だそうです。
もちろん見えてしまうんですね。 でも彼女は動じないと言うか、自分の世界にはまっているんで気にしないんです。
しかし春日公比古とは何か気があってしまいます。 そして次の部屋にもついてきてしまうんですね。
そして霊媒師でもない彼女は、新しい部屋で殺された女と、春日の霊を何とか成仏させようとし始めます。
これも悲しいお話なんですよね。 実は叔父の悟郎はある秘密を知っているんですね。 それは彼女の家系に関すること。 そして意外に優しい叔父さんなんです。やっていることは犯罪すれすれというか、ばれると捕まってしまうことばかりなんですが、以外に情け深いところもあるようです。 これはちょっとしたオカルト作品ですが、全く怖くないので気軽に見れます。

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悟郎と御子、怪しい不動産屋と

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自殺をした春日公比古

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そして殺された千夏本悠希

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そして千夏本悠希を助けられなかった隣人の虹川亜樹人

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