anttiorbの映画、映像の世界

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まわる映写機 めぐる人生

2018年作品、森田惠子監督。

“「まわる映写機 めぐる人生』 を作るきっかけは、「川越スカラ座」 の 『旅する映写機』 の初日(2014年5月24日)に、本作に登場する元埼玉大宮東映の支配人であり映写技師だった石川直二さんが訪ねてくださったことでした。
開館前からいらしてくださり、手にしていたのは私も見るのが初めだった黒革の 「映写技術者免状」 でした。   「初日なら監督さんが来るかもしれないと思ってね」と、体調を心配する奥さまを説得して大宮から駆けつけてくださったのです。
上映後のトークでは、急遽、観客の皆さんに博物館級の 「映写技術者免状」 を見て頂き、お話もしていただきました。 その時のお話がとても興味深かったことと、石川さんの表情があまりにも魅力的だったので、これは撮らなければ…と思ったのです。
方針など何もないまま、6月19日にご自宅を訪問し撮影をスタートさせました。 その後はいつものことながら、台本もないまま芋づる式の撮影を重ねてゆきました。 そして、映写に関わる皆さんのお話を伺いながら、映像が時代ごとにどのような形で使われてきたのか、ということにも関心が深まり学ばせていただきました。  お話しくださった皆さまに心より感謝申し上げ、ご紹介します。 (HPより)”

監督1作目の 「小さな町の小さな映画館」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13911224.html を実は見ていたんですね。
今回は、地元の川越スカラ座 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13900124.html で今作ともう一作がかけられたので、映画ファンとしてはぜひ見たいと思い、時間も合って見てきました。

今作は、いろんな町で、いろんな形で、“映画” を上映しようという人たちを取り上げた映画賛歌の作品です。 ぜひ機会があれば見ていただきたいし、映画を愛する人なら、感激と、自分も何か出来ないかと思う内容になっています。
映画を上映するということは、今ではデジタル化になり、“映画技師” といういわゆる職人は、なかなか現役ではいなくなっているかもしれません。 今作に登場する映画技師に方は、もちろん今でも技術はありますが、どちらかと言うと、教える立場、なにかあったときの助っ人のような存在でした。
でもそんな、人たちの体験談、そしていかに人の手によって映画がかけられていた事がわかります。
また、地方で、映画館のない場所で、上映会をしている方たちの話もなかなか見ごたえがありました。 映画学校を出た若い人が、その地方でスペースを駆り、映画をかけようとそ力する。
こども達のために、定期的に上映会をする、そして毎回出来るという有志によって手がけられている方たちの話で、なにか地元でもそういうイベントを通して地域の活性化、まとまりができるのではないかと感じました。
そして終了後、監督から作品上映挨拶もありましたし、その後はサイン会も。 私も日ごろは買わないパンフレットと、ポストカードを買わさせていただきサイン会でサインをしてもらいました。 「映画技師のところがよかったですね」 と話させていただくと、もう作品中に出てきた方のような人はでてこないでしょうね、とちょっと寂しげにおっしゃられていました。
昔の映写技師は、その場で見ている人のためにいろんな工夫をされていた、今はそんな人が活躍する場さえないことでしょうね。
子供の頃見た2番館を思い出しながら、心地いい懐かしい空間を味わわせてくれる作品です。

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映画を上映すること

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それは技術

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今でも35mを上映するところは残っている

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そして監督はそれに焦点をあて

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鳥取で2作目の上映

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高田では大林監督も

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30代でこの世界に独立した監督

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そして川越スカラ座

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そして最後に舞台挨拶を(「この画像はちがいます)