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復讐したい

2016年作品、室賀厚監督、水野勝 高橋メアリージュン 小林豊 田中俊介出演。

“復讐の知能、人間が今までに一番頭をはたらかしたのは、この部分である。 ――ニーチェ” 近未来の日本。 被害者や親族が加害者に直接的に制裁を加える、刑法第290条 “復讐法” の継続が決まった。
復讐法が成立して3年が経過し、一部の野党は 「復讐法は人殺しを合法化している。 犯罪者は国の法の下で裁かれるべきだ」 と訴えるが、国民の世論調査では半数以上が 「自分で制裁を加えたい」 という意見を出した。 復讐法では、さまざまな取り決めがあった。
場所は 「蛇岩島(じゃがんとう)」 という、現在は人が住まない場所で行なわれる。過去には人が住んでいたので、民家など隠れる場所があり、また山や川などもあった。
そこへ復讐者(被害者)と犯罪者(加害者)が同時に放たれ、18時間以内に決着をつけることになるのだった。
犯罪者には発信機がつけられており、復讐者は左腕にはめたパネルで、犯罪者の300m以内に接近した時に反応し、犯罪者が入れない立ち入り禁止区域には、地雷が埋め込まれている。
犯罪者はオレンジ色のつなぎを着て何も持たずに逃げるのに対し、復讐者は武装してどんな武器を持って行ってもかまわない。 武器は東京拘置所が用意している。
復讐が執行されると、利用可能な臓器は臓器ネットワークを通じて、ただちに臓器移植に使われる。 制限時間内に犯罪者を殺せなかった場合、犯罪者は無罪放免となり、新しい身分が与えられて別の人間として生き直せる。 またこの蛇岩島内では 「なんでもあり」 の場所で、ここに入る以上、復讐者も殺されても文句が言えないのだった。
マルナカストアーに爆弾が仕掛けられ、34名の罪のない人間が殺された。 犯人は過激派集団アース・ウィングで、彼らはテロリストだった。 元々は環境保護を訴えていたが、リーダーが風祭邦衛(海東健)になってから破壊的になる。
犯人の風祭ら4人はイスラマバードで逮捕される。 34名の被害者の会のメンバーは、自分たちの手で復讐したいと思っており、板垣(田中俊介)ら4名を派遣する。
高橋泰之(水野勝)はごく平凡な中学教師で、妻・泉(高橋メアリージュン )と幸福な結婚生活を送っていた。 結婚1周年のお祝いの日、妻・泉から妊娠を聞かされ、喜ぶが、
その直後、宅配便を名乗る若い男・小寺諒(吉原雅斗)に腹部を刺され、泉は殺された。
泰之は学校の授業で、これまで幾度となく 「復讐法はよくないことだ」 と建前を述べていたが、いざわが身に災厄が振りかかってみると、愛する妻・泉を殺された憎しみが湧きあがる。
ただ泉を殺されただけでなく、妻・泉が子どもを妊娠していたことも、復讐の怒りに油を注ぎ、何が何でも絶対に、この手で殺さねば憎しみがおさまらないと感じ、そして学校を去り、復讐を決めるのだった。
こうして、犯罪者7名、復讐者7名という最多記録を更新する人数が蛇岩島に集まるのだった・・・

“仇討ち” と言うのが武士の時代で認められていましたが、そんな決まりの復活ですね。
監督は室賀厚、多くの作品を撮っていますが、初めてみます。
主演は水野勝、「人狼ゲーム インフェルノ」  https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15485390.html 「人狼ゲーム ロストエデン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15485350.html https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15485378.html で結構重要な役で出演していました。

物語は、個人的な復讐をする教師の高橋が蛇岩島に行くんですが、そこにはテロによって身内を失った団体も来ていました。 しかし人を殺すことをなんとも思っていないテロリスト、復讐者はどんどん反撃に転じて行きますし、そして彼らはとんでもないことをやろうとし始めます。
さらに高橋は、妻を殺された背後に隠された事実も知ることになります。
しかし復讐心は多いにわかりますが、終わりのない負の連鎖の開始なんですよね。寂しいラストが衝撃な作品です。

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妻と娘を殺された教師・高橋泰

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そしてテロによって肉親を殺されたものたち

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やっと犯人を追いつめるが

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男と死んだ妻に瓜二つの女が

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そしてテロリストたちがとんでもない行動に

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高橋にとめされようとする

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