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ヒューマン・ハンター

2017年作品、ロブ・キング監督、ニコラス・ケイジ サラ・リンド ヒュー・ディロン ジェイコブ・デイヴィス出演。

水資源は枯渇、食糧危機により人類の文明が崩壊した西暦2030年。 アメリカは、国境を閉鎖し人民省を設立、国民は国家によって冷徹に管理されていた。
ノア・クロス(ニコラス・ケイジ)は “ヒューマン・ハンター” として、政府が指定する排除対象者をニュー・エデンと呼ばれる収容地区に強制移住させる任務に就いていた。
彼が今回向かった先は危険を伴う地域、警告が自動的にされるが、彼はここにいるある初老の男と会う。 彼は任務の通り、その男をニュー・エデンに移住させようとするが、男はかたくなに拒否するだけではなく、敵意をむき出しにしてくる。 やむを得ず、彼を打ち殺すノアだった。 しかし彼は、元刑事であり、どうして頑なに反抗したのかノアは理解できなかった。
職場に戻ると、上司のアダム(ヒュー・ディロン)に報告をするが、彼からは、ノアが出世しそうだという良い知らせを聞かされる。 しかし今日の出来事からノアの表情はさえなかった。
ある日、レイチェル・ウェラー(サラ・リンド)という女とその息子ルーカス(ジェイコブ・デイヴィス)を拘束せよという新たな指令がノアに下される。 一応形通りの調査をするノア、一定の収入が無く、生活不可能と判断されれば、容赦なくニュー・エデンに行かされることになる、その見極めをノアをしている。 レイチェルは、必死に取り繕い、わざわざルーカスに良い靴まで借りてきて履かせることまでさせ、なけなしの持て成しまでする。
レイチェルも頑なにニュー・エデンに行くことを拒んでいた。 それは周りで行ったものは、それっきり便りがないことから、何か危険な匂いを感じているからであった。 そしてもう一つ、ノアは、レイチェルの履歴の写真と、彼女が少し違う事にも疑問を持っていた。
猶予時間を1日延ばすノア、それは学校で発表会がありルーカスが参加するからだった。 アダムからは昇進に影響すると言われるが、彼は強行する。 その発表会にノアも向かうが、ノアはこの親子を何とか助けようという気持ちが生じてくるのと同時に、ニュー・エデンに疑問を持ち始めるのだった。
そしてとうとう、ノアは政府への反逆を決意。追いすがるエージェント部隊と激闘を繰り広げながら、3人はカナダ国境を目指すのだったが…

近未来を描いた今作、現実とリンクしたような暗い世界観ですが、なかなか社会派のSFでした。
監督はロブ・キング、劇場公開作品は初監督のようです。
主演はニコラス・ケイジ、近作は 「オレの獲物はビンラディン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15290208.html という奇抜な作品でした。
そしてサラ・リンド、「フォレスト・オブ・ザ・デッド」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/5150739.html で見ました!
そしてジャイコブ・デイヴィス、「天才スピヴェット」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12416034.html で弟役をしていました。

物語は、アメリカの貧困者に対する生活保護の打ち切りから、貧困者に対して一括でまとめて面倒を見るやり方に変えるという政策の話です。 その仕事しているのがヒューマン・ハンターと呼ばれる人間、ノア・クロスは実際に対象者に会い、半ば力ずくで強制連行をする粗っぽい仕事です。 拒否をしたり反抗をする人間は殺しても構わない、しかし、“エデン” という名前が付いた楽園にどうしてみんな反発するのか? 自由でいたいからという事なのか?
はじめに殺される男も、母と息子も、頑なに嫌がるんですね。 そしてノアは、そのわけがわからず、苦悩しますが、その時殺した男からあるメッセージを受け取っているんですね。
トランプが就任前に言っていた、メキシコとの国境に壁を建設する案がありましたが、今作はまさにそれができていて、アメリカは鎖国政策を取っています。
ノアはその母子と、一路カナダを目指します。 しかし反乱分子に追手が、その役目を上司のアダムが担うんですが。
ちょっと悲しい展開になって行きますが、環境問題が進むと、現実になるかもしれない怖いお話でした。

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ヒューマンハンターのノア

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そしてある親子と出会う

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ルーカスに何か惹かれるノア

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しかしアダムが目を光らし

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母子に襲い掛かってくる

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