ある母親が子守歌を流しながら車を運転していた。 彼女は線路の上に車を止めると、子供を車の中に残したままその場を立ち去った。
ライアン家は家族仲がギクシャクしていた。 父親のブレント(ニコラス・ケイジ)は娘のカーリー(アン・ウィンターズ)の新しいボーイフレンドのデーモン(ロバート・T・カニンガム)を快く思っておらず、カーリーは 「父親は頭が固すぎる」 と憤っていた。 一方、母親のケンダル (セルマ・ブレア)は不干渉の立場を取っていたが、それはそれでカーリーを苛立たせた。 カーリーは弟のジョシュ(ザカリー・アーサー)が自分にちょっかいを出してくることに悩まされていた。 そんな折、カーリーはデーモンとデートする予定だったが、急遽入った祖父母との会食のためにキャンセルせざるを得なくなった。
しばらくして、カーリーは学校で超常現象に遭遇するようになった。 一切操作していないにも拘わらず、テレビやラジオの電源が突然入るようになったのである。 その後、ライアン家の家政婦が突然ハンマーで娘を殺害するという事件が発生した。
その頃、学校には発狂した保護者たちが押し寄せており、息子や娘を次々と殺していった。 震え上がったカーリーは友人のライリー(オリヴィア・クロチッチア)と共に学校を脱走し、ライリーの家に閉じこもった。 しかし、ライリーの母親も正気を失っており、油断していた娘を絞殺する。
カーリーはデーモンの元に駆け込んだが、デーモンは襲いかかってきた父親を逆に殺したばかりであった。 デーモンは 「親たちは子供を殺そうとしている。 君の弟さんにも命の危険があるから、俺の家に避難させるべきだ」 とカーリーに言う。
その頃、ケンダルは出産寸前の妹・ジェンナ(サマンサ・ルモール)を見舞うべく、病院に向かっていた。 ジェンナが出産した後、彼女は唐突に赤ん坊を殺害しようとした。 何とか赤ん坊の命を守ることに成功したケンダルは、そのまま病院を飛び出した。 道中、テレビでは集団ヒステリーの被害が報じられていた。
謎の電波の影響を受けた親たちが子供を殺害するケースが多発しているのだという。 ケンダルはカーリーとジョシュを守るために自宅に急行した。 時を同じくして、ブレントも同様の理由で自宅に向かっていた。
ベッドの中で怯えているジョシュを発見したカーリーは、彼を宥めて急いで家を飛び出ようとしたが、後もう少しのところでブレントに見つかってしまった。 デーモンの姿を見たブレントはヒステリー状態に陥り、2人に襲いかかってきた。 しかも、ちょうど家に辿り着いたばかりのケンダルも夫に加勢した。
カーリーとジョシュは必死の思いで地下室へ向かい、そこに閉じこもった。 ブレントとケンダルは扉を破壊しようと躍起になり、周囲に対する警戒が散漫になっていた。その隙を突いて、ジョシュは隠し持っていた父親の拳銃を扉に向かって発砲した。 銃弾はケンダルに当たったが、致命傷にはならなかった・・・
これはもうとんでもないお話ですね。
監督はブライアン・テイラー、共同監督でマーク・ネヴェルダインと組んだ監督作品が多く、「ゴーストライダー2」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/8568605.html 「GAMER」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9837053.html となります。
そしてセルマ・ブレア、「早熟のアイオワ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13376511.html ではちょい役の母親でしたが、彼女は 「ヘルボーイ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/MYBLOG/yblog.html?fid=0&m=lc&sk=0&sv=%A5%D8%A5%EB%A5%DC%A1%BC%A5%A4 ですよね。
物語は、ある日突然この町の親たちが狂ってしまうお話です。 始めは車に子どもを残し、踏み切りに止め電車に衝突させて殺す親の事件からでした。
これを皮切りに、親たちが自分の子どもを殺し始めるんですね。 もちろんライアン家も例外ではありませんが、この家庭はそうでなくても、家庭に何かがくすぶっています。 しかし殺すほどではもちろんありません。 基本は血の繋がった子供を殺したくなるんですが、庇ったり刃向かってくれば他人の子どもでも容赦はありません。
しかしどうしてそうなるのか? サブリ ミナルなのか? 特殊電波なのかは明かされません。 そして対象は年少の子どもとは限りません。 祖父母がさえも自分の成人した子どもに襲い掛かってきますからね。
なかなか狂気のニコラスと、セルマが面白いです。
押しかけてきた親から逃げる生徒たち
豹変した父親
母親も
地下に逃げ込む二人
しかし・・・