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選挙

2007年作品、想田和弘監督、山内和彦 山内さゆり 小泉純一郎 持田文男出演。

2005年夏、“小泉劇場” まっただなか。 東京で切手コイン商を営む 「山さん」 こと山内和彦が、自民党から突然 「川崎市議会選挙の候補者公募に応募しないか」との誘いを受けた。
小泉首相の大ファンだった山さんは、その場で決断を迫られ 「じゃあ応募します」 と即決断。 選考過程を無事通過した山さんは、自民党の公認候補として市議会に立候補することになった。
しかし、山さんは政治家秘書の経験もない、いわば政治の素人。 しかも、選挙区はほとんど縁もゆかりもない川崎市宮前区。 地盤どころか後援会すらない。 そして多額の選挙費用はほとんど自腹。 負ければ借金だけが残る大博打なのである。一方、自民党にとっては市議会与党の座を守り抜けるか否かの大事な選挙。 地元選出の自民党議員や秘書たちによる激烈な戦闘態勢が組まれ、世にも過酷な “どぶ板選挙” がはじまった。
山さんは、少しでも選挙民に自分の顔を売ろうと、神社のお祭り、保育園の運動会、老人会、そして駅やバス停にまで出かけていき、片っ端から握手を求める “電柱にもおじぎ作戦” に出る。 地方の市議会選であるにもかかわらず、自民党大物議員である石原伸晃、川口順子、橋本聖子荻原健司、はては小泉首相までもが応援に駆け付け騒然となる。
民主党などから公認されたベテランのライバルたちに、山さんはどこまで対抗することができるのか?・・・

数年前にTOKYO MXでニッポンダンディという番組があり、金曜日は水道橋博士が、映画を取り上げる日でした。 大作というよりも、なかなか機会に恵まれない単館上映の作品が多かった気がしていて、当時はなかなか見に行けない作品でしたが、この番組の影響で、今はそういう作品をチェックして、興味を引く作品に言っているという事ですね。 私にとって影響力の置きな番組でした。 今作もその一つですね。
監督は想田和弘、監督作品ははじめて見ますが、出演作は 「ほとりの朔子」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13488762.html に出演しています。
主人公で映されているのが山内和彦、今は政治ジャーナリストという肩書きがあるようですね。

このドキュメンタリー映画は、補欠選で、川崎市議選の宮前区から落下傘候補で立候補した山内氏にスポットを当て追っかけた選挙戦の様子を描いています。 実は、ニッポンダンディではこの続編の 「選挙2」 の公開直前に行われたのを見たと思います。
今作はその1作目の方なんですが、なかなか面白い密着ドキュメンタリーになっています。 この山内氏は、サラリーマンではなく、どちらかというと自由業に近い感じの切手コイン商を営んでいて、逆に奥さんのさゆりさんが会社勤めをしているんですね。
でも、選挙ですから、当然のごとく奥さんも担ぎ出され、内助の功をアピールしなければなりません。 選挙カーにも乗るし、一緒に街頭にも立ちます。 「山内の妻でございます」、さらには他議員の後援者にも電話でお願い、落下傘候補なんで、地盤が無く、他の自民党議員のスタッフが、半ばボランティアで協力はしているんですが、どうもこれが意外にシビアなんですね。
どうもこの補欠選自体、自民党の前職が出られない事情があるようで、さらにこの1期だけで、次の任期にはまったく補償がないようです。 要するに今回だけは協力 はするし、自民党の公認だが、次回はしっかり地盤を作らないと、公認も取れるかどうかわからない、いわば後は本人のやる気と努力次第、地盤を引き継いだのではないんですね。
じゃあなんで立候補したのか? 彼は小泉純一郎の大ファンだという事で、自分が似ていると思っている節があります。
ただ時代は小泉政権の追い風真っただ中、自民党だったら当選は固い時でした。 さて地盤が無く他力本願の彼は勝つことができたんでしょうか?

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地盤の無い地で

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選挙戦をすることになった

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いろんなところに

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初めての体験

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今回のみの公認

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