anttiorbの映画、映像の世界

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愛するとき、愛されるとき

2010年作品、瀬々敬久監督、江澤翠、河合龍之介出演。

田舎で働く平凡な事務員の佑子(江澤翠)には、もうひとつの顔があった。 “魔法使いゆこりん” として、ブログを書いているのだ。 彼女は自動車販売会社の事務員をしているが、佑子の妹・なお(晶エリー)は東京に行き、あまりうまくいかず戻って来てしまっていた。
そして家には痴呆が進んでしまって来ている父(志賀廣太郎)がいて、佑子が面倒を見ているのだが、父はなおに懐いているという現状だった。 なおは戻ってからも真面目に働いている感じではなく、ボウリング場に行ったりいかなかったりだった。
そんなある日、なおの露出プレイ写真がネットでばら撒かれる。 なおは気にしていないのだが、佑子はこのままだと町にまた居られなくなるのではないか? そ してそうなると彼女はまた出て行ってしまう事になり、父の面倒をまた一人で見ることになってしまう。
佑子の楽しみはブログを書くこと、しかしそのブログに石井と名乗る男から妹の露出プレイをネタに脅すような書き込みがあり直接会うことになってしまうのだった…

ドキュメンタリー作品なのか? そんなタッチで始まるこの作品、いきなりゲリラ撮影のAV作品のような感じでお話は始まります。
監督は瀬々敬久、「64」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/MYBLOG/yblog.html?m=lc&sv=64-%A5%ED%A5%AF%A5%E8%A5%F3-&sk=0 「ストレイヤーズ・クロニクル」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14381151.html 「アントキノイノチ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/8880583.html と見ていますが、元はピンク作品の脚本を主体に活動、そして監督となり、2000年以降に通常のドラマ、サスペンスを撮るようになっていっていますね。
やはり転機となったのは長編の 「ヘヴンズ ストーリー」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9607080.html ではなかったんじゃないでしょうか?
この作品は同じ年に公開された作品、ピンク映画の部類に入るかもしれませんし、出ている女優さんも思いっきり脱いでくれます。
主演の江澤翠は、AV作品に多く出演していますし、妹役の晶エリーはいっぱい名前がありますね。 ただ江澤翠はしっかり演技ができますし、なかなか女優としても良い感じです。

物語は志賀さんが出て来た瞬間に 「ああ、これはドラマなんだ」 と思ったほど、ドキュメンタリーに見えました。 そして駅で会った男・石井りゅうじにこの後翻弄されていくんですね。 河合龍之介が演じているこの男はサイテーの男です。
実は佑子がそう思いこ んだだけで、彼はここに借金から逃げるためにこの町に流れ着いてきただけでした。
しかしここから二人の男と女にドラマが生まれていく、痴呆の父と、ふらつく妹を抱えて行き詰っている女と、借金をして家族に見捨てられた男が、妙に引き合って行く、エロ全開の人間ドラマでした。

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痴呆の父を抱える姉妹

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しかし妹は自由奔放だった

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そこに現われた男

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彼に翻弄される佑子

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好き勝手にされていく

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