anttiorbの映画、映像の世界

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キッドナップ・ツアー

2016年作品、岸善幸脚本・演出、妻夫木聡、豊嶋花出演。

五年生の夏休みの一日目、私はユウカイされた。 犯人は新聞の切り抜きで、脅迫状を作っていたが、1文字抜けてしまい、その部分が手書きで補っていた。 どこか抜けている。
母・キョウコ(木南晴夏)と別居中の父親・タカシ(妻夫木聡)に夏休みにユウカイ(キッドナップ)された、小学校5年生のハル(豊嶋花)。 二か月前から家にいなくなっていたタカシは、だらしなくて、情けなくて、お金もない。
はじめに連れていかれた先は、不似合いな車で山の中だった。 車なんか持っていなタカシだったが、その借りた持ち主のところに行ったのだった。 神林(新井浩文)は、危ない感じかと思ったが、大変礼儀正しい男で、もっと小さいころに会っているというのだった。 タカシにこんな知り合いがいるのか? ハルは逆にびっくりするのだった。
ハルにはゆうこちゃん(夏帆)という叔母、母の妹がいて、いつもはそこによく行っていたが、この夏、彼女は彼氏と同棲を始めたのだった。 ちょっと居心地が変わった、そんな時にユウカイされたのだった。
タカシは、時々携帯でキュウコと話しているらしい。喧嘩でもなく、脅迫でもなく、何か交渉しているらしく、なかなか折り合いがつかない感じがした。
しかしタカシは、ハルを飽きさせない感じで何とか行動をしていた。 海水浴に肝試し、キャンプ、いろんな体験をさせようとするタカシ。
そこで、次々と出会う風変りな父の友人たち。 ひと夏の旅路の中で、ハルは今まで知らなかった父親の姿を知り始めるのだった…

夏休みに放送されたドラマ、原作は角田光代の児童文学小説という事ですね。
演出は岸善幸、主演のハル役は豊嶋花、彼女は子役として映画出演も多く、「真夏の方程式」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9742765.html 「アズミ・ハルコは行方不明」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14607162.html 「恋妻家宮本」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14714319.html に出演しています。
そして妻夫木聡、この作品が初の父親役と言われていますが、もうそんな歳なんですね。 近作は「愚行録」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14756019.html 「家族はつらいよ2」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14945432.html です。

さて、キッドナップ=誘拐という事ですが、なにも手荒なことはするわけがない。 だって実の父親ですからね。 だからこれは父と娘の夏の思い出作りという事なんでしょうね。 どうして思い出を作るのか? そこを見ている側に考えさせていくという事なんでしょうか?
もちろん無計画で、軽薄で、お金がない父親なんで、途中ハルが切れるシーンもあります。 でもいろんな友達、元カノに会うにしたがって、父の今まで見えなかった魅力がほんの少しハルにも伝わるところが微笑ましい。
こういう中編ドラマは好きです。

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ユウカイされた?

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叔母のゆうこ

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そして父との夏休みが始る

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海水浴

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そしていろんな友達のところに

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父と過ごすのは久しぶりだった

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