anttiorbの映画、映像の世界

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ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち


フロリダで生まれ育ったジェイク(エイサ・バターフィールド)は、周囲に馴染めない孤独な少年。 そんな彼の唯一の理解者である祖父から連絡が入る。
言っている事が何かおかしい。 痴呆が始まっているのか? 子供のころ大好きだった祖父・エイブラハム・"エイブ"・ポートマン(テレンス・スタンプ)だが、実は昔から荒唐無稽な話をしていた。 小学生になったあたりから、祖父の話が信じられなくなり、だんだん距離を置くようになっていたのだった。
バイト先のドラッグストアのシェリー(オーラン・ジョーンズ)の車に乗せてもらい祖父の家に向かうジェイク。 
家に着いたときはすっかり暗くなっていたが、途中見知らぬ不気味な男とすれ違ったジェイクが中に入ると、中はすっかり荒れ果てていた。 祖父の姿がないので近くの森を探すと、目がくり貫かれた祖父がいた。 死んだと思っていた祖父が最後の力を振り絞り、なぞめいた言葉を言い絶命する。 しかしそこには何か変な影を見たジェイクだった。
精神科医のナンシー・ゴラン (アリソン・ジャニー)の診察を受けるジェイクだったが、父・フランク(クリス・オダウド)と母・マリアン(キム・ディケンズ)はジェイクの言葉を信じられず、何とか回復を図るためにナンシーに預けたのだったが、彼はだいぶよくなったので、祖父の行っていた島に行きたいと相談をする。
祖父の最後の言葉 「ケインホルム島へ行き、1943年9月3日のループへ行け。 そうすれば鳥が全てを教えてくれる」 が、どうしてもジェイクは確かめたかったのだった。
ナンシーは気分転換のための旅行はいいことだというが、父が付いてくることになってしまう。 船に乗って見上げるとハヤブサが飛んでいた。 “ペリグリン” というのはハヤブサの意味、ジェイクは冗談交じりに挨拶をするのだった。
小さな島を訪れたジェイクは、島の少年たちと遊びに行くといい、彼らにその言われた家の場所を聞きひとりで向かうが、みな怪訝そうな顔をする。
しかしそこは1943年に空襲に合い爆弾を落とされ朽ち果てていたのだった。 がっかりして一度宿に戻るが、次の日抜け出してもう一度そこに向かうと、そこには、不思議な少年、少女たちがいて、美しくも厳格なミス・ペレグリンエヴァ・グリーン)が迎えてくれるのだった。
やがて彼らと心を通わせ、その不思議な能力を知るジェイク。 しかもなぜか、彼らは毎日、1943年の9月3日を繰り返していたのだ。 ジェイクがその事実と理由を知った頃、目に見えない脅威が屋敷に迫っていたのだった・・・

監督はティム・バートン、近作は 「ビッグ・アイズ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12647310.html で、あれは実在の人物の映画化でした。 今作はランサム・リグズの、「ハヤブサが守る家」 が原作となっています。
主演のエイサ・バターフィールドは、「エンダーのゲーム」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12246731.html 「ヒューゴの不思議な発明」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12372438.html で主演、今作はだいぶ大人っぽくなっていましたね。
そしてエヴァ・グリーン、 「シン・シティ 復讐の女神」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12599715.html 「300 〈スリーハンドレッド〉 ~帝国の進撃~」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11782657.html では両方とも悪女役、今作は必死に子供たちを守る特殊能力を持った女性でしたね。 彼女は本当に気品がありかっこいい(^^)
そしてバロン役で、サミュエル・L・ジャクソン。 ほとんどモンスターでしたが、彼の特殊能力がある種万能ですね。
物語は、ある時間を永遠に繰り返すペレグリンと子供たち、しかしそれはなぜなのか? そこがこの作品の肝であり、彼らと祖父・エイブはどういう関係だったのか?その謎が明かされていくところが大変面白いんですね。
普通の人間と、いろんな特殊能力を持ったその家の住人たち、そしてなぜかジェイクはそんな彼らに対して、一から違和感を感じていません。 そうそれは小さいころから祖父に聞かされていた、嘘だと思っていた人間たちが実際にいたからなんですね。
祖父の話は本当だった! 逆にそれは驚きであり感激だったんですね。
この作品は私は監督作品で一番面白かった。 戦いの物語になって行きますが、そこで明かされる子供たちの特殊能力、冒険ファンタジーみたいな部分もあり、これはよかった!

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祖父の言っていた島に行く決心をするジェイク

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そしてその家を訪ねると

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ペリグリンと子供たちがいた

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しかしそこには危機が

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不気味な男バロン

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