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ハート・アタッカー

2007年作品、ニック・ブルームフィールド監督、マシュー・ノル、エリオット・ルイス、バーノン・ゲインズ出演。

2005年11月、イラクのハディサ、イラクに駐留する米海兵隊員ラミレス伍長(エリオット・ルイス)らは、イラクの町ハディサ周辺の治安維持や検問任務についている。 彼らは陽気な若者だが、極度の緊張は彼等の心をしだいに蝕んでいく 
町ではテロリスト集団のアルカイダアメリカ寄りのイラク人を殺害している。市民は米兵にも親近感を抱けず、テロリストの恐怖にも怯えている。
イラク人の中年アフマド(Falah Abraheem Flayeh )と青年のジャファー(オリバーBytrus )はトラックで郊外のアルカイダ拠点に向う。 彼等は携帯電話による遠隔操作爆弾を貰い受け、実行するかわりに謝礼をもらう。 彼等のトラックは米軍の検問所も切り抜けて、ハディサの町の道路に爆弾を埋め始める。
アフマドらが爆弾を埋めているすぐ脇の家にはヒバ(ヤスミーヌHanani)と夫のアズマ(Sihamラシッド )の家がある。 近所の子供たちもたくさんいる中、ヒバは夫のアズマに相談する。 アズマは父のワリードに相談し、ワリードはさらに長老に相談するも、長老は 「祈れば神が助ける」 と言うのみだった。 女たちは米軍にもアルカイダにも協力できず、戦々恐々とする。 さらにアフマドらは遠隔操作する隠れ場所を求めて、市民を銃で脅して退去させる。
午後5:20。 ラミレス伍長らは反乱分子の爆弾工場の強行偵察に行く。 1軒目は何もなかったが、2軒目で爆弾と不審な男たちを発見する。 この時は道路の反対車線を通過し、爆発できなかった。
午後10:30。 ヒバたちは割礼のパーティーを開催する。 その帰り道、シャベルを持った男がピンポイント攻撃で誤爆される。
11月19日午前6:30。 ラミレスらは検問所に食料を輸送することに。 ラミレスらの3台のハンヴィーは爆弾の仕掛けられた道を通り、3台目が爆破され、新兵のカスバート(ジャス・ウィレット)が即死。 TJ、ロバーツ(トニー・スペンサー)が重傷を負う。
すぐさまラミレスらは応戦するが、アフマドらは悠々逃亡する。 カスバートを殺され頭に血が上ったラミレスは通りかかったタクシーに乗っていた学生4人を射殺。 さらに、町の中から一人の男が銃撃したために、ラミレスらは町にテロリストがいると判断し、掃討戦を開始する。
ラミレスは以前の失敗から、女子供でも銃を撃ってくるため、容赦なく撃ち殺せと指示する。 その結果、ハディサの町は殺戮の場と化していく。 その様子をアフマドは 撮影するが、こんなことになるなんて、と後悔し始める。 だが、隣にいた長老は世界に米国の蛮行を認めさせるためだと言うのだった。
長老はテロリストの片棒を担いでいたのだった・・・

2005年といえば、アメリカは前年初頭に戦争終結を受け、復興支援を始めた2年目でしたね。 フセイン当時の大統領を拘束、後に処刑をしますが、国内からアメリカに対する反発がどんどんヒートアップしたころですね。
監督はニック・ブルームフィールド、私は初鑑賞でした。 主演という存在はやはりラミレス伍長役のエリオット・ルイスでしょうか。 彼の経歴を見ると、海兵隊員としてイラクに派兵されていますね。 17歳の時という事ですが、だから生々しいんでしょうね。 ドキュメンタリーを見ている感覚になりましたから。
お話はそんな状況のイラクを描いた戦争作品。 アメリカ側の論理と、アルカイダ側の残虐な行為、そして板挟みになる市民。 この中等状況は、当時から複雑だったことがよくわかりますね。
正直、軍服を着ているわけではないテロリスト=アルカイダと、市民の男性の区別がつき辛いんですが、圧政というか、少しでもアメリカに加担しようとする同法に対しても容赦ないところが痛々しいところですね。
若くして戦地に行った多くのアメリカ兵たち、いまだ終わらない泥沼が続いています。

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爆弾が埋められる

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そして爆破によって仲間が

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そして戦闘が始まる

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誰がアルカイダなのか判別が出来ない

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この建物から発砲が

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そして現地の人間もどんどん犠牲に

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