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ローマ法王になる日まで

2015年作品、ダニエーレ・ルケッティ監督、ロドリゴ・デ・ラ・セルナ主演。

ベルゴリオ(セルヒオ・エルナンデス)はコンクラーベ(法王選挙)のために訪れたバチカンで、自身の半生を振り返る。 本来ならもう定年を迎え第一線を退く年齢なのに、彼はそんな思いに浸っていた。
1938 年、ブエノスアイレスでイタリア移民の子として生まれたホルヘ・マリオ・ベルゴリオロドリゴ・デ・ラ・セルナ)は、大学で化学を学んでいた。 20 歳のとき、神に仕えることが自分の道と確信し、イエズス会に入会する。 恋人も仲間もいたが、彼の中では神父となる決心が強く、皆寂しさを秘めながら祝福をしてくれた。
ホルヘは神学を学び始めると、瞬く間にその指導力が認められ、35歳の若さでアルゼンチン管区長に任命される。 彼は神父でありながら現実的な対応ができる人間で、そんな彼は枢機卿にも重宝され、難しい問題も何かと彼に振られてくるのだった。
しかし、アルゼンチンに軍事独裁政権が誕生する。 ホルヘ・ラファエル・ビデラ将軍がクーデターから実権を握り、次第に軍の圧力が強まり始めてくる。 そして謎の失踪者が増え始め、殺害される者も後を絶たなくなっている。 信者の中にも共産主義者というレッテルを張られ、恐怖政治の足音が近づいてくるのだった。
そんな中、ベルゴリオは弱きもの、民衆に寄り添い続けるのだが…

ローマ教皇:フランシスコの生い立ちを描いた伝記的作品です。
監督はダニエーレ・ルケッティ、初鑑賞の監督ですね。 主演はロドリゴ・デ・ラ・セルナ、こちらも初鑑賞でした。
ローマ法王になるまでは、それはここにドラマがあると思いますが、まさかここまでとはと思った作品でした。 それは彼がアルゼンチンはおろか、南北アメリカ大陸から初めて選出された法王であること、そしてこのアルゼンチンという国が “忌まわしき10年間” という凄い時代があり、そこで大変な困難を経験したことですね。
この10年間を描いた作品で、「エル・クラン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14441133.html ではその後ろの時代をドラマ化していますが、南米の軍事独裁政権国家は、この時代各国を席巻していたんですよね。
チリでも悲惨な虐殺が行われていましたが、そんな事を描いた作品で 「光のノスタルジア」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13947326.html というドキュメンタリー作品もあります。
物語はそんな過酷な時代に、必死に教区長として、民衆を助けるべく奮闘したホルヘの物語ですね。
元々は普通の学生で、普通に恋愛もしていた彼ですが、神父になることを決断しても、ぶれませんでしたね。 でも普通の凝り固まったイメージの聖職者ではなく、サッカーを愛し、気軽に民衆に溶け込む柔軟な発想の持ち主でした。
しかし時代はそんな彼に、いろんな課題を突き付けてくるんですね。 堅物な聖職者には相談できないことが彼に降りかかってきますし、危険と隣り合わせの同僚への説得、穏健な運動家をかくまったり、できる限りの援助をしていくんですが、時代の大波にはいかんともしがたいところでした。
特に捕まった人間が飛行機から投げ捨てられるシーンは、恐怖さえ覚えました。
ホルヘは、日本に来る可能性があったそうです。 結局それは実現しませんでしたが、いつの日か日本にもいくのではと最後に字幕が入ります。
今法王は80歳、あと何年その立場にいるかわかりませんが、この作品を見ると、日本にも足を運んでほしい気になりますね。

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コンクラーベの直前のホルヘが回想する

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若き日の彼は化学専攻の研究者だった

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しかし恋人と別れ聖職者に

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彼はすぐに管区長となるが

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それは苦難の連続だった

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しかし彼は民ともに活動をしていく

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