2016年作品、ブラッド・ファーマン監督、ブライアン・クランストン主演。
1980 年代、ロバート・メイザーは(ブライアン・クランストン)はアメリカ麻薬捜査の潜入捜査官だった。 今回も麻薬取引の潜入捜査だったが、盗聴器がショートして、胸にやけどを負ってしまったが、無事にディーラーを一網打尽にすることができ、お役目は終了した。
束の間の家族との休息の時、叔母のヴィッキー(オリンピア・デュカキス)からは、いつまでこんな仕事をしているの? もっと大きなことをしてビッグになったらどう? とけしかけられる。 叔母は夫亡き後会社を引き継ぎ、不動産で財を成していたのだった。
妻のイヴリン(ジュリエット・オーブリー)は夫の仕事を認めているが、危険と隣り合わせの仕事に心配は絶えない。 家族での席に同僚のエミール・アブレヴ(ジョン・レグイザモ)が訪ねてくる。 プライベートのところまで来る同僚に機嫌の悪くなるロバートだったが、彼は内通者との件を相談しに来たのだった。 その内通者に今一つ信用ができないロバートは、気乗りはしないのだったが、それが今ターゲットとしている、コロンビアの麻薬王パブロ・エスコバルに繋がるのではという事で認める以外なかった。
そして今回はベテラン捜査官ロバート・メイザーを架空の大富豪に仕立てあげ、財力で組織に取り入り、内部から組織を崩壊させようとする大がかりな計画だった…
公開規模が少なく、関東でも2週間限定、なぜ? といっても良いくらいの作品でした。
主演はブライアン・クランストン、「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14318269.html でも主演でしたが、今回は別の意味でごっつい主演作でしたね。
相棒役にジョン・レグイザモ、彼も 「リンカーン弁護士」に出演、近作は 「ジョン・ウィック」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13564132.html 他結構出演が多いですね。
ロバートが扮する大富豪はボブ・ムセラは、巧みに組織に対して資金洗浄をすると言って近づきます。 しかしなかなか信用されるまでが大変なんですね。 そしてようやくたどり着いた相手がロベルト・アルケイノという男でした。
彼でさえ、近づくのは至難の業でしたが、ここで彼とは家族ぐるみの付き合いにまで入り込みます。 ベンジャミン・ブラットが演じていましたが、しかしそのためにはムセラにも女性が必要という事で架空の婚約者を仕立てます。
ダイアン・クルーガー演じるキャシー・アーツです。 始めこの女は大丈夫か? と思わせるんですが、どんどん彼女がこの計画の中で成長していくんですね。 実際彼女の潜入捜査はこれだけだったそうです。
この作品は事実を元にしたお話で、メイザーはこの後も潜入捜査官として活躍したそうですね。 死と隣り合わせの危険な仕事、でも彼は強引な殺しとかは一切しないんですね。
「俺に殺させるな!」 と言い切る信念を持った潜入捜査官のプロ、極上の緊張感を味わえます。