2017年作品、大友啓史監督、神木隆之介主演。
交通事故で両親と妹をいっぺんに失った桐山零(大西利空)、周りの人間が悲しみに暮れているのに、彼は泣くことができなかった。 そこに一人の男性が近づいて来る。
「君は将棋、好きか?」 零はちょっとオドオドして 「はい」 と答えるのだった。
男性は父の友人で、プロ棋士の幸田柾近(豊川悦司)、零は養子となり、香田家に引き取られることになるのだが、そこには長女の幸田香子(原菜乃華)と長男の歩(鈴木雄大)がいて、二人はプロ棋士を目指していた。 そしてこの家では零も必然的にプロ棋士を目指すことになった。
高校生になった零(神木隆之介)は、一人暮らしをしていた。 中学生でプロ棋士になった彼は収入面から経済的に問題はなかった。 高校が終わると真っ直ぐに将棋会館に行く生活、しかし学校で口をきくのは、屋上で昼ご飯を食べにくる担任教師の林田高志(高橋一生)だけだった。
幸田と対局することになり、彼は師匠で義父である彼に勝ってしまう。 幸田はさすがに気落ちしたのかその後連敗を重ねてしまい、B級から転落するかもしれないという話になっていた。
師匠に勝った日、先輩の松本一砂(尾上寛之)と、三角龍雪(中村倫也)に付き合い、棋士たちの集まるクラブに行き、未成年ながら泥酔をしてしまった零。 その時に介抱されたのがたまたま通りかかった 川本あかり (倉科カナ)だった。 川本家と運命の出会いだった…
前後編という事で、一気見をしようと思っていたこの作品、非常に面白かったの一言ですね。 まずは前編を。
監督は大友啓史、「るろうに剣心」シリーズ https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/MYBLOG/yblog.html?fid=0&m=lc&sk=0&sv=%A4%EB%A4%ED%A4%A6%A4%CB%B7%F5%BF%B4 「ミュージアム」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14554543.html を見ていますが、画作りは悪くない監督ですね。
主演は神木隆之介、最近の主演作品は 「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14247353.html 「バクマン。」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13520711.html といったところですか。
でもなんと言っても途中まで誰だか分らなかった染谷翔太君が凄かったですね。どっかで声は聞いたけど? なんて思っていましたが、特殊メイクで本当にリアルでした。 二階堂役という事ですが、こういう事をされると、原作が見たくなりますね(^^)
物語は、零にかかわってくるドラマ部分と、将棋の対局シーンがいいバランスで描かれていて、大変良かった。 そしてないよりもいいのは、悪役と味方がはっきりしているところ。
家族を失い将棋で生きて行くしかなかった零は、ただでさえ将棋の先輩たちは気を使ってくれています。 しかし零が行った幸田家の二人の子供たちは逆に凄い憎しみを持ってしまいます。 悪女役で架純ちゃんが踏ん張っていますが、根底には別の感情があるのがよくわかるところですがね。
後半も一気に!
義父の幸田に勝ってしまう零
学校での理解者の担任教師・林田
安井も彼に負け家庭が崩壊していく
そんな時出会う川本家の人たち
しかし彼を憎んでいる香子
ライバルで友の二階堂