21世紀初頭。 世界中に拡散したウイルスにより人類の大半が死滅、生き残った人類は感染を克服し心身ともに進化していった。 そこでは、太陽の光に弱く夜にしか生きられない新人類・ノクスと、ノクスに管理されながら太陽の下で貧しく暮らすキュリオ(骨董品)と呼ばれる旧人類が二つに分かれて暮らしていた。
ノクスの技術によって、キュリオからノクスへの転換も可能となっていたが、転換は医学的に若年層に限られていた。 そんなある日、キュリオの寒村で男がノクスの駐在員を惨殺するという事件が発生。 その結果、村はノクスによる経済封鎖を受け、一層貧しくなっていった。
10年後。 村の若者・奥寺鉄彦(神木隆之介)は、村での生活に行き詰まりを感じながら鬱屈した日々を送っていた。 一方、幼馴染の生田結(門脇麦)は自分を捨てノクスへと転換した母親とノクスそのものを憎みながら、それでも村を何とかしたいという思いを抱き暮らしていた。
そこへノクスによる経済封鎖が10年ぶりに解かれるという一報が届く。 長年封鎖されていたゲートが空き、門衛として新たなノクスの駐在員・森繁富士太(古川雄輝)がやって来る。 鉄彦は、再開されたノクスへの転換手術の抽選に応募。 森繁とも親しくなり、豊かな暮らしを夢見ながら未来は開かれたと感じていた。
入江監督作品はコンプリートしたいんですが、これは劇場を逃していました。
監督の近作は 「ビジランテ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15281736.html 麻里子さまが出ていました(^^)
そして門脇麦、「サニー/32」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15396780.html ですね。
物語は近未来、ウイルスにより絶滅の危機に陥った地球のお話です。 しかし、人間は生き延びるために進化をしていくんですね。 心も体も強靭に、しかし唯一太陽の下では生きられません。
その新人類をノクス、そして進化できなかった人間をキュリオといわれています。キュリオはいつか絶滅していくようですが、若い人間はノクスに転換ができることがわかってきています。 しかしそれは太陽を捨てることと、死の恐怖が付きまとっていることですね。
しかし誰しもが若い人間がノクスになれるわけではありません。 抽選のようなんですね。 鉄彦は自分はなれるものと応募するんですが。
ただ、そこにある要注意人物が帰ってきます。彼がこの村に混乱を呼び込みます。
これは舞台劇の映画化ということですね。 劇作家の前川知大の作品ですが、ヴァンパイアになるような感じですね。 血を吸うシーンこそありませんが、人間に比べ、太陽にさえ当たらなければ、健康体で生きていける、ウイルスの耐性があるようですね。
不二子藤雄の漫画にもこういう作品がありましたが、「流血鬼」 という作品で、少し設定が取り入れられいるということが言われています。 ゾンビ化と思いましたがそうではなかったですね。