anttiorbの映画、映像の世界

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Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼

2007年作品、ブルース・A・エバンス監督、ケビン・コスナー主演。

オレゴン州ポートランドで若い男女の全裸死体が発見される。 死体は頭部を銃弾で撃たれていた。 捜査を担当する女刑事アトウッド(デミ・ムーア)は、現場に被害者の血で捺された指紋が残されているのを確認する。 それは2年間沈黙を守っていた “指紋の殺人鬼” の復活を意味していた。
犯人は大物実業家アール・ブルックスケヴィン・コスナー)だった。 美しい妻エマ(マーグ・ヘルゲンバーガー)と豪奢な邸宅に暮らす彼は、決して捜査線上にあがることはなかった。 しかしカップルを殺害した現場のカーテンが開いており、向いのアパートに住む青年が犯行現場を撮影していた。
スミスと名乗るその青年(デイン・クック)はブルックスのオフィスに現れ、取引を持ちかける。 スミスの望みは大金などではなく、ブルックスと行動を共にし、本物の殺人を体験することだった。 ブルックスはスミスの提案を受け入れる。
ブルックスの一人娘ジェニー(ダニエル・パナベイカー)が、突然大学を辞めて自宅に帰ってきた。 彼女は妻子ある男性との子供を妊娠し、さらにまだ秘密を抱えているようだった。
一方アトウッドは年下の夫との離婚調停がもつれ、多額の慰謝料を要求される。 また、過去に逮捕した凶悪犯ミークス(マット・シュルツ)が刑務所を脱獄し、復讐の機会を狙っていた。 それでもアトウッドは “指紋の殺人鬼” の逮捕に執念を燃やしていた。
彼女は、写真が趣味だというスミスが何かを隠していると見抜き、彼をマークする。スミスは刑事が聞き込みに来たこと をブルックスに告げる。 ブルックスはアトウッドの身辺を調査し、彼女への警戒を募らせるのだった…

監督はブルース・A・エバンス、本作は脚本も担当していますが、他の作品では脚本参加が多いですね。 有名なところでは 「スタンド・バイ・ミー」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/5409648.html 等がそうですね。
主演はケビン・コスナー、若い頃から多くの大作に出演、そして華やかな俳優人生ですが、このころはちょっと低迷期だったみたいですね。しかしこの作品は、悪の主人公という二重人格者で、ちょっと怖い役。これは意外に当たっていたのかもしれません。
近作は「クリミナル 2人の記憶を持つ男」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14772123.html でしたが、今作は冷酷なサイコ役ですね。。
この作品の上手いところはもう一人の人格のマーシャルを、ウィリアム・ハートにやらせたところでしょう。 初めに車のシーンで出てくるところは、?と思うんですが、しばらくすると、幽霊でもなく、妄想でもなく、別人格者とわかってきますし、そして実行するのはすべてブルックスというところは徹底していました。
かといっ て人格をすべて人殺しの時に乗っ取っている感じではなく、説得している感じにマーシャルは持っていくんですね。 止めたいけどやめられない、社会的地位を持ちながら、凶悪な殺人鬼、自分自身を殺したいが、そうすると自分も消えてしまうんで、マーシャルは自殺には猛反対します。
この作品は刑事のアトウッドにもスポットが当てられており、彼女のドラマシーンが差し込まれているんですね。
続編の噂があった今作ですが、その後製作はいまだされていません。 製作にかかわっているコスナー次第なんでしょうかね?

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地位も名誉もあるブルックスだが

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スミスに見られてしまう

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そしてスミスに接近するアトウッド

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彼女もある事件も抱えていた

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そして娘の問題が持ち上がる

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