パントマイムの男(エドワードA.デュラン )が必死に逃げている。 アメリカ・ニューメキシコ州アルバカーキ。 酒とカントリー音楽をこよなく愛する獰猛な肉体派警官テリー(アレクサンダー・スカルスガルド)は、おしゃべりで皮肉屋な相棒のボブ(マイケル・ペーニャ)と、パントマイムの男を車で追いつめ、パントマイムは死ぬ時もしゃべらないのかな? とのんきなことを言ってとうとう轢いてしまう。 男のバッグにはぎっしりのコカインが入っていた。
二人は荒っぽいやり方で、日々、街の “ゴミ掃除(パトロール)” に励んでいた。 悪人を見つけては脅迫し、殴り、ドラッグをくすねたり。 やりたい放題の二人は、バッジを盾に独自の流儀で仕事を行う犯罪者顔負けのワルだった。
今回のターゲットは、札付きの強盗犯だった。 出所してきた兄弟に目をつけ、彼らが何か大がかりな強盗をしそうだと思って、さっそく二人を尾行、撮影をし始めた。 すぐに情報屋を締め上げると、100万ドルの強盗計画であることが判明する。
しかし、その裏にはイギリスの貴族という表の顔と、裏社会のドンという顔を使い分けるジェームズ・マンガン(テオ・ジェームズ)がいることを二人はまだ知らなかった。
さらに二人の上司のゲリー・スタントン(ポール・ライザー)は行き過ぎた捜査を窘め、今度汚いやり口でをしたらクビだと言いはじめる。
しかし二人は全く気にするそぶりはなく、強盗は行われてしまうのだったが、マークしていた兄弟は撃ち殺され、情報屋は運転手をしていて現金を持って逃走してしまうのだった。
二人は金を持って逃 げた情報屋を追ってアイスランドに向かうのだが…
先日の 「ナイスガイズ!」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14756535.html は、探偵と、何でも屋のコンビで、依頼を解決していく話ですが、今作はお行儀の悪い警官のお話です。 もちろん何の関連もありません(^^)
主役の二人は、まずはマイケル・ペーニャ。 彼は 「素晴らしきかな、人生」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14778390.html が近作で、病気を抱えながら友の復活を願う良い役でした。 彼を初めていいなあと思ったのは、「世界侵略: ロサンゼルス決戦」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/7433539.html での民間人役でしたが、その後は準主役級だったり、印象強い役でもう売れっ子ですね。
一方のアレクサンダー・スカルスガルドは、「ターザン:REBORN」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14331216.html ですね。 野性で育ち、都会に住み、しかし再びジャングルに行くターザンを好演していましたが、今作は常識などない不良警官役でしたね。 ちょっとアル中気味のどうしようもない男で、こちらの方がたちが悪い(’^^)
お話はもう二人のやり取りが面白い作品ですね。 これ英語のスラングがわかるともっと楽しめるんでしょうね。 爆笑している観客はその辺りがよりわかっているんでしょう。
ラストの対決シーンはお決まり感はありましたが、爽快感もしっかりあり、でも警察を首になってしまう二人はどこに行くのか? 自由を求めて、の作品でした。
警察の特権を生かし
何でもありの二人
そしてこの二人が悪事をたくらんでいた
父の死を見て逃げ出した少年
テリーは彼女に一目ぼれ